映画 1 7月 2008 映画:ミケランジェロ・アントニオーニ 「欲望」/ギンギラギンにわざとらしく ASIN:B000IU3AE0 ミケランジェロ・アントニオーニ 「欲望」(1966/英)を観た。DVDのパッケージになっているポスターは私でも見た事あるくらいなので中々有名なのであろう。 このポスターと「欲望」というタイトルから勝手に想像して猟奇的カメラ小僧の話だと思い込んでいたのやけど内容は全く違った。 美人は飽きたとのたまう売れっ子ファッションカメラマンの話で、前半はその男の何ともいけすかん日[…] 続きを読む
映画 30 6月 2008 少年と自転車/日本の自転車泥棒 ASIN:B0013E14SO 家に帰って片付けの続きをしながら「日本の自転車泥棒」を観た。 ぼそぼそと聴き取りにくい冒頭のナレーションで萎えたたところに、いきなり脈絡も無く雪の中でのたうち回るオッサンにドン引き。 主人公のオッサンは何かに取り憑かれたように立ち上がってそのへんにあった自転車を盗み、叫びながら走り出す。 自転車が壊れるごとに新しく盗んで乗り換えながら、無意味に叫び続け、人とのつなが[…] 続きを読む
映画 28 6月 2008 映画:「狼/男たちの挽歌・最終章」/性欲レス理想像様式美 ASIN:B00013F5G0 ジョン・ウー「狼/男たちの挽歌・最終章 」(1989/香港)を観た。邦題に「男たちの挽歌」が入っているけど、そのシリーズとは全く関係ない別物である。しかしながらこの映画をジョン・ウーの香港ノワールで一番だと言う人も多いらしい。 もうタイトルだけで恥ずかしいけど、内容もそれに劣らず恥ずかしい。ツイ・ハーク、ジョン・ウー、チョウ・ユンファとくれば内容はもう観なくてもわか[…] 続きを読む
映画 27 6月 2008 映画:「ノスフェラトゥ」/ ヨーロッパ的に不気味で綺麗 ASIN:B00005NO7G ずっと観たかったヴェルナー・ヘルツォーク監督、クラウス・キンスキー出演の「ノスフェラトゥ」(1978/独=仏)をやっとの事でレンタル屋さんでみつけた。 私の大好きなヘルツオークとキンスキーのコンビだが、1972年の「アギーレ・神の怒り」の次、1982年の「フィツカラルド」の前の作品ということになる。 「ノスフェラトゥ」とは吸血鬼の総称を指すルーマニア語源の言葉で、こ[…] 続きを読む
映画 21 6月 2008 映画:日本のいちばん長い日/スピード感あるドキュメンタリー ASIN:B0007W7GPS 先日の「血と砂」とセットで借りてきた岡本喜八の日本のいちばん長い日 (1967/日)を観た。 現場の前線の下士官と兵卒を描いた「血と砂」とはうって変わって、こちらは当時の日本の最高権力者達の物語であり、ポツダム宣言を受け入れて戦争の終結を決定した8月14日正午から、翌15日の玉音放送までの24時間の、政府首脳にとっての激動の時間を追ったドキュメンタリーである。 連合[…] 続きを読む
映画 20 6月 2008 映画:岡本喜八「血と砂」/ジャズ魂 ASIN:B000BVKFTE 「日本誕生」を観た後、立て続けに三船敏郎目当てで、岡本喜八の「血と砂」(1965/日)を観た。同名のスペインの話の映画もあるようやけど、それとは関係ない。 設定は前に見た「独立愚連隊」と良く似ており、中国大陸の北支戦線で敵に奪われた最前線の砦を、三船敏郎演じる人情味溢れる歴戦の勇者である曹長が率いる、武器を使った事の無い音楽学校を出たばかりの少年兵の13人、気の荒い[…] 続きを読む
映画 19 6月 2008 映画:日本誕生/クソゲー/「ヤマタノオロチ VS 三船敏郎」 ASIN:B000JJR9DS この日に仕事を休んで額の傷の抜糸を済ませた。家に帰って頭を洗い、お医者さんの言ったように額の傷を石鹸で洗ってさっぱりした後、まったりこの映画を観た。1959年の日本映画、「日本誕生」である。 以前から三船敏郎が出ていると理由で観たくてしょうがなかったのだが、なんとなくパッケージから微妙な香ばしい匂いが漂っていて二の足を踏んでいたのやけど思い切って観た。 ヤマトタケル[…] 続きを読む
映画 17 6月 2008 映画:「独立愚連隊」/良い意味で軽い戦争映画 ASIN: B000BVKFSK なぜか岡本喜八の映画はレンタル屋さんで見るとついつい借りてしまう。ということで、岡本喜八「独立愚連隊」 (1959/日)を観た。 北支戦線の城塞都市に現れた報道記者の荒木と名乗る男が、前線の遥か前方の敵の勢力圏内にある、危険極まりない囮のような砦を守る、独立愚連隊と呼ばれる小哨隊の存在に興味を持ち、そこに出かける。 その小隊で過去に起こった、敵との戦闘を前にした士[…] 続きを読む
映画 15 6月 2008 映画:「インソムニア」/ネロ少年VSシャア/テレビでええやん ASIN:B00006IZRE 先日ロビン・ウィリアムズが気持ち悪いおっちゃんを演じていると言う「ストーカー」を観て、ただの可愛そうなおっちゃんで全然気持ち悪く無いやん。ということで、観たいと思っていた、彼が猟奇殺人事件の犯人役と言う初めての悪役を演じたらしいクリストファー・ノーランの「インソムニア」(2002/米)を前日の土曜日に観た。 白夜の続くアラスカで少女に対する猟奇殺人が起こり、ロスから[…] 続きを読む
映画 14 6月 2008 映画:「黒いオルフェ」/メメント・モリ ASIN:B00006GJIA 「黒いオルフェ」(1959/仏=ブラジル)を観た。 「黒いオルフェ」で有名な「カーニバルの朝」という曲を初めて聴いたのは、オリジナルのボサノバでもスタン・ゲッツでもなくMJQの「シェリフ」というアルバムであった。 この曲が映画内で使われたものであることを知って興味を持ち、その映画を深夜枠のテレビで観たのは十五年くらい前やけど、半分寝ながら観たせいか、なんかやたらみん[…] 続きを読む