映画 14 1月 2011 モンスター (2003/米=独)/愛ゆえに!の話/シャーリーズ・セロンが「モンスター」 ASIN: B00080KNNQ シャーリーズ・セロンが主演しているモンスター (2003/米=独)を観た。 この映画はアメリカで数少ない死刑囚で、娼婦であった連続殺人犯アイリーン・ウォーノスの生涯の映画化であり、この映画のためにを13キロ太って眉毛を全て抜き、特殊メイクを施してウォーノスを演じたシャーリーズ・セロンが話題になったらしい。 この映画はレンタル屋さんの「サスペンス」の棚にあったのだが[…] 続きを読む
映画 11 1月 2011 野村芳太郎「八つ墓村」(1977)/「祟りじゃ~っ」や「桜吹雪の殺人鬼」など、いとをかし ASIN: B000063EG1 市川崑の「犬神家の一族」を観たので、引き続き横溝正史モノの「八つ墓村」を観た。 これもテレビでチラ見程度でちゃんと観た事は無かったので、三度映画化されているうちの一番有名な1977年の野村芳太郎監督のものをレンタル屋さんで借りてきた。 この映画も「犬神家の一族」同様に遺産や家の相続を巡る連続殺人事件を金田一耕介が推理する話であり、 原作は『犬神家の一族』同様推理小[…] 続きを読む
映画 10 1月 2011 市川崑「犬神家の一族」(1976) / すけきよと湖から突き出た足は「和の心」 ASIN: B00005HKPR 市川崑の「犬神家の一族」を観た。 以前からテレビでやっているのをチラ見したことはあったけど、ちゃんと観たことは無かったので、レンタル屋さんで借りてきてちゃんと最初から最期まで観た。 私が見たのは名高い1976年版版であるが、同じく監督が市川崑、主演が石坂浩二で2006年にリメイクされているらしいがそれはまだ観ていない。 ストーリーは 正妻を持たなかった資産家が莫大[…] 続きを読む
映画 7 1月 2011 デヴィッド・フィンチャー「ファイト・クラブ 」(1999/米)/妄想クラブへようそろ、めんそーれ妄想クラブ ASIN: B003L94EZY 年末に見た「妄想系」映画の2本目はデヴィッド・フィンチャーの「ファイト・クラブ 」(1999/米)である。 以前私はこの映画を観たはずであるが、Karappo氏とこの映画の話をしていて、そんなストーリーだった事を全く覚えていない事に気づいたのでもう一度観た。 どうやら私はこの「ファイト・クラブ」と「スナッチ」を混ぜて覚えていたようだ。どっちもブラピやしね。 シャッ[…] 続きを読む
映画 6 1月 2011 マーティン・スコセッシ「シャッターアイランド 」(2010/米)/妄想なんてフヒヒヒヒ 年末に「妄想系」の映画を2本見たので順にその感想を。 ASIN: B002M3UEPO まずはマーティン・スコセッシが監督しディカプリオが主演している「シャッターアイランド 」(2010/米)である。 第二次大戦後、孤島に建つ犯罪者用精神病院で消えた患者の謎を探るために連邦保安官が島に降り立つ。 島と病院を取り巻く不穏な空気、そして謎の頭痛に翻弄されながら、保安官は病院の謎に迫る。 という感じのス[…] 続きを読む
映画 23 12月 2010 路上のソリスト (2009/米=英=仏)/ジョー・ライト/ベートーヴェンまみれ/なかなかに社会派リアル路線 ASIN: B002NDT3E6 ジョー・ライト監督の「路上のソリスト」 (2009/米=英=仏)を観た。 L.A.タイムズの人気コラムニストである男が、ベートーヴェンの銅像のある公園で二本の弦のヴァイオリンを弾いているホームレスに出会った。 彼はそのホームレスに話しかけ、彼がジュリアード音楽院に在籍していた過去を持ち、彼が天才チェリストだと呼ばれていた事を突き止め、コラムのネタにするために彼の生[…] 続きを読む
映画 21 12月 2010 ジャック・リヴェット「美しき諍い女」 (1991/仏) / げいじゅつはばくはつするか? / 爆発オチはロマンである。 ASIN: B00005ELIX ジャック・リヴェットの「美しき諍い女」 (1991/仏)を観た。 この映画はバルザックの短編『知られざる傑作』を原作として、カンヌ映画祭でグランプリを受賞している。 妻をモデルにした「美しき諍い女」なる絵を完成させる事が出来ないまま、創作意欲を失って10年を妻と過ごした老いた画家が、自分に会いに来た若い画家の恋人である気が強くて美しいマリアンヌに強い衝撃を受け、彼[…] 続きを読む
映画 17 12月 2010 ペドロ・コスタ『ヴァンダの部屋』 (2000/ポルトガル=独=スイス=伊)/絶望感と無力感と閉塞感と/無為というリアル ASIN: B0002YD6AK ペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』 (2000/ポルトガル=独=スイス=伊)を観た。 端的にこの映画の内容を説明すると、恋愛も、陰謀も、アクションもまったく無く、ストーリーさえも何もなく、ただひたすら最初から最後まで、ヴァンダという名の顔色の悪い嫌な咳をする女性が、妹や友人や色々な人と話したり喧嘩しながら、ひたすらアルミホイルをライターで炙ってクスリを吸引し、また[…] 続きを読む
映画 13 12月 2010 『心の羽根』(2003 ベルギー=フランス)/現実と妄想とのかかわり/狂気を微笑みで表現する/埋もれて目立たない良作 ASIN: B000EULVJ0 映画視聴強化月間と言う事で、ちょっとマイナーっぽいベルギーフランス共同制作の『心の羽根』を観た。 「心の羽根」で検索するとぜんぜん違うドラゴンボールの主題歌がヒットするが当然それとは無関係。 ベルギーの片田舎に若い夫婦と小さな息子の三人家族が静かに仲良く暮らしていた。 生き物が大好きな息子はふとしたはずみに渡り鳥の群れに引かれる様にして蒸発、やがて鳥の集まる沼地で[…] 続きを読む
映画 6 12月 2010 セルゲイ・パラジャーノフ「アシク・ケリブ」(1988年) /「リアル」ではなく「シンボル」 ASIN: B000657RXM 以前観た「ざくろの色」と同じ監督のセルゲイ・パラジャーノフによる「アシク・ケリブ」 を観た。 「ざくろの色」は映画としての理解の範囲を超えていたので、当時の権力者たちに「理解できいないモノ」→「反体制だ!!」と糾弾され、パラジャーノフは投獄までされたが、この「アシク・ケリブ」はゴルバチョフによって自由な映画製作を許可された後の作品と言う事もあり、とても明るく希望に[…] 続きを読む