J.S.バッハ 「ブランデンブルク協奏曲」

昨日買ったCDを聴きながら本を読む。
音楽と言うものはすべからく「感情」を刺激する側面があるわけやけど、「聴いた時」の心情的な状態もその刺激の大きな要因となるので、特定の音楽が、特定の人や状態や場所と結びつくという事が起こりうるのだろう。
そういうわけで、何年か過ぎればこの「ブランデンブルク協奏曲」も多分特定の何かに結びついた音楽という事になるような予感がする。
J.S.バッハが作曲し、ブランデンブルク公クリスチャン・ルートヴィヒに献呈された、6曲の合奏協奏曲を総称してブランデンブルク協奏曲と呼ぶらしく、このCDは6曲全てが入っている。
私がこのCDを買ったのは単純に1575円という安さやったという理由やけど、 このバウムガルトナー指揮、ルツェルン弦楽合奏団の1978年に録音されたブランデンブルク協奏曲といえば枯れに枯れまくった名盤という扱いらしい。
最近は輸入版を買うのが殆どやったので、日本語のライナーノーツが入っているのが何とも嬉しかった。


amazon ASIN-B000JVS3NQバッハと言えば、宮廷に使えた召使としての音楽家であり、貴族の食事や舞踏会のバックミュージックとして明るく朗らかな雰囲気の曲を多く作る事が多かったけど、そんな中にも巧妙に自己表現であるとか何ともいえない悲哀を忍ばせている。というイメージを持っている。
んで、このブランデンブルク協奏曲で一番気に入ったト長調の4番はそんな私の思う「バッハらしさ」が一番全面に出ているように思う。
ト長調の第1楽章、独奏楽器のリコーダーのどことなく悲哀を含んだようなアレグロが何ともいい感じ。そしてホ短調の第2楽章はアンダンテでちょっと落ち込み、ト長調に戻った第3楽章のプレストで復活してシャキっと締める。もう文句無しやん。
しかし、職場の某兄に言わせれば、バッハはアーノンクール指揮の古楽器演奏が逆に新鮮で最高らしい。今度聞いてみよう

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