バッハ:主よ、人の望みの喜びよ マイラ・ヘス

マイラ・ヘスという人のピアノを始めて聴いたけど、なんというか、内向的やけど後ろ向きじゃなくって、前向きやねんけど外交的に押し付けがましくない。前向きに内向するような演奏がなんとも良い感じである。
私の中でバッハと言えばグレン・グールドという事になってるんやけど、彼女の弾くバッハもいい感じで、また彼女の弾くベートーヴェンも良い感じ。
私の好きなベートーヴェンとバッハといった、ちょっと毛色の違う作曲家の曲の両方を良い感じに聞かせてくれる人ってそれほど多くないんじゃないかと思った。


amazon ASIN-B0007INZPC一曲目の「主よ人の望みの喜びよ」はバッハの教会カンタータ147番「口と心と行いと生命」のコラール部分の旋律を彼女自身が編曲したものらしいふーん。という予備知識はまったく関係なしにしても、ネット上でこの演奏に言及するたいていの人がとても感動しているのよく分かった。なんだかとても深い部分で自分の中の感動中枢を揺さぶられるような気がするのだ。
そしてベートーヴェンのピアノソナタ30番と31番は私の大好きな曲であり、端正で内向的な演奏がとても気に入った。
そして次の曲、久しぶりに、イ短調のバガテル「エリーゼのために」を聴いて、なんかとてつもなく変なところにヒットした。

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