日記/雑記/妄談 25 7月 2006 アンチantinomyのみ 最近「アゴタ・クリストフ」と「パウロ・コエーリョ」なる二人を続けざまに読んだ訳やけど、この二人の人生とか世界に対する見方とか考え方は正反対と言っていいほど異なっている。 アゴタ・クリストフは人生は苦しみでしかなく、世界には醜い物以外に何もない。と確信する一方、パウロ・コエーリョは周りをちゃんと見渡せば世界は美しく楽しく、人生は楽しむためにある。そういった要素など周りにいくらでもある。 と言うような[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 24 7月 2006 衛星軌道 なんか最近同じトコをぐるぐるぐるぐる回っているような気がする。 毎日同じような日々の繰り返しだとかいう意味ではない。 それは繰り返しであってもループではない。 精神的な意味合いで、A→B→C→D→Aという感じになると回っている感覚がしてくるのだ。 円環をなす世界が肯定される理由がおぼろげに見えて来た気がするものの、こういった細かいレベルの迷路状態に苦しまされているようでは、本当にわかりかけていると[…] 続きを読む
本 23 7月 2006 パウロ・コエーリョ『星の巡礼』 ブラジルの作家、パウロ・コエーリョ『星の巡礼』を読了。 「星の道」と呼ばれて古来から巡礼の道として有名な、フランスのピレネー山脈バスク地方の町から、スペインの北西部、サンチャゴ・デ・コンポステラまでの道のりを、失った剣を探す為に歩き詰め、その道すがら主人公の青年が精神的に成長してゆくという話。 アマゾンでは宗教色を気にせず読めとか、オカルトとして読むな、とか言われてるけど、確かに言及されるだけあっ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 22 7月 2006 渡りに自転車 事実上今ツールの最後のステージのタイムトライアルで、最後の山岳で素晴らしい走りをしたランディスが、ステージ三位のタイムを叩き出して、二位のペレイロに一分近くの差をつけてマイヨ・ジョーヌを獲得。総合優勝をほぼ決めた。 スポーツなんか見るのもするのも殆ど興味ないけど、ランディスの奮闘ぶりには感動すべき点も学ぶべき点も多い。 俺の中には、たとえばスポーツに対する物のように、色々な物に対する色々な偏見が渦[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 21 7月 2006 作るために壊す 俺にしては結構遅くまで働いた。 たとえば、五年くらいかかって増築に増築を重ねて築き上げたものの、余りに複雑な関係性と機能性で下手に触る事も出来ないような物があるとする。 しかし、今までの物を捨ててそれらを全くのゼロから作り直してみれば、実現している事は同じでも、驚くほどシンプルでわかりやすい構造で再設計できる事に気づく。 今までの五年間は何だったのだ?と思うも今までの五年間があったからこそ、そんな[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 7月 2006 夏はまだ? 今日はアルプス最後でシーズン最後でもある山岳ステージ。 昨日の山岳で10分以上のタイムを失ってマイヨ・ジョーヌを奪われたランディスの今日の走りはとても素晴らしかった。逃げが決まるのを見ていた日はなんか良い感じだ。 それから昨日マイヨ・ア・ポワ・ルージュを奪い、今日の最後の山岳はサポートに徹したラスムッセンも格好良かった。 ツールも明日の平坦ステージ、明後日のタイムトライアル、そして最終日の日曜日、[…] 続きを読む
本 19 7月 2006 アゴタ・クリストフ『第三の嘘』 仕事から帰ったらアマゾンから届いていて読まれるのを待っていたので、望み通りにしてくれるわ。と早速読んだ。 アゴタ・クリストフ『第三の嘘』を読了。 『悪童日記』『ふたりの証拠』に続く、悪童三部作の完結編であり、前二作の構造が全貌を表し、双子を巡る物語の本当の姿が現れる。 アマゾンでは評の全てが星五つで(7件中やけど)、物語として複雑な構造になっているけど、星五つに相応しくとても面白かった。 前作同様[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 18 7月 2006 書くほどの事はない事などない この日はブログを書こうかと思ったのは覚えてるけど、いつの間にか寝てしまったようだ。 何かを書こうと思っていたのは覚えてるけど、何を書こうと思っていたのかは覚えていないので、思い出してまで一々書くほどの事でもなかったのだろう。 しかし、「書くほどの事はない」などという言い方をすると、このブログに書いている事など殆どあえて書くほどの物でもない事になるので、 「書くほどの事はない事などない」と言っておこ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 17 7月 2006 毒ではないが食べ物でもない 昨日、本を読み終えた後の夜中にロードで街を疾走した。 交通規制が解除されたばかりの宵山の烏丸通りに紛れ込んでしまい、鉾と山、散らかったゴミと人の群れの間の低速走行を余儀なくされるも、概ね高速な巡航速度を保って数十キロを走る。 走っていれば鬱屈した気分と湧き出てくる邪念が消えている事さえ気づかない。 そのまま消えて無くなってくれれば良いのだが、さすがにそういうわけにも行かないらしい。 それでも、一時[…] 続きを読む
本 16 7月 2006 アゴタ・クリストフ『悪童日記』『ふたりの証拠』 アゴタ・クリストフの『悪童日記』三部作の内の前二つ、『悪童日記』『ふたりの証拠』を読了。 作者のアゴタ・クリストフはハンガリー生まれの亡命した女流作家。 この本は彼女の亡命先のスイスでフランス語によって書かれ、フランスの出版社から1986年に出版された。 その後、日本語訳が出たのは1991年やけど、今から20年前に書かれた本という事になる。 第二次世界大戦のハンガリーに生きる双子が、疎開先で独特の[…] 続きを読む