夜の琵琶湖で泳ぐ 日記/雑記/妄談

夜の琵琶湖で泳ぐ

この日も夜に琵琶湖に行き、真っ暗の琵琶湖に網を持って入って水草やスジエビやドブガイを捕獲した。 普通はあまりそういう感覚はないとよく言われるけど、海でも琵琶湖でも、川でも風呂でも真っ暗闇の中で浸かっているとむやみに落ち着く。 「体内回帰」といってしまえば簡単であるけど、自分が安心できる自分に近しいと感じられる場所で、いつもなら何もせずに押し寄せてくるほどの情報がほとんど無くなってしまえば、自然にダ[…]
換気扇を修理する後編/逆噴射換気扇の死と再生「再生」編 日記/雑記/妄談

換気扇を修理する後編/逆噴射換気扇の死と再生「再生」編

このエントリーには「前編」があります。お読みで無い方はこのエントリーを読む前に前編のこのエントリー「換気扇を修理する。前編/逆噴射換気扇の死と再生「死」編」を先にお読みになるとよろしかろう。 さて逆噴射換気扇の分解に着手するために、換気扇を丸ごと壁から外した。枠を外し羽根を外し、どんな状態だったのかとモーターのシャフトを手で回してみる。 まるでモーターとは思えないそのゴリゴリした感触は、回転軸とい[…]
夜釣りにゆく いきもの

夜釣りにゆく

この日は二時間ほど真夜中の川で夜釣りをしてきた。川でハードルアーを使った釣りをするのは何年ぶりだろうか。 このクレイジークローラーなるルアーは水面を引いてくると左右の羽をジタバタさせるような動きをし、蝉のように水面でもがく虫をイメージしてある。 釣具屋とかで棚にぶら下がっていても「こんなんで釣れるかいなw」という扱いを受け、持っている人も殆ど使うこと無くタックルボックスの肥やしとなるムードメーカー[…]
換気扇を修理する。前編/逆噴射換気扇の死と再生「死」編 生活

換気扇を修理する。前編/逆噴射換気扇の死と再生「死」編

何週間か前から家の換気扇が何かの拍子に時々「ギョェ~」とすざましい音を立てるようになった。 いつもは「ふんふん~」と機嫌よく回っているのだが、ふと何かの拍子に突然「ギョェ~」と鳴き出すのだ。回せば必ず鳴るとか、こういう操作をすれば鳴るとかいった法則性を特定することはできず、何日も鳴らないかと思えば、一日に数回鳴り出すこともある。 まるで、ふと自分の中学生時代の恥ずかしい言動を思い出して「あ"あ"~[…]
村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/村上春樹バブルは崩壊するのか?

村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』/村上春樹バブルは崩壊するのか?

図書館で村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を借りてきて読んだ。 冒頭から、何時死を選んでもおかしくない絶望状態にありながらも黙々となぜか生き延びたという、今までの村上春樹に無いタイプの主人公が出てきてとても期待したのだが、読み終わってしまえば全体として今までの村上春樹的な文法と単語を組みあわせたという印象である。 それでも村上春樹の作品の中で他の作品とは違った印象を受ける『ノルウ[…]
鴨川のUMA、あるいは妖怪アマティ 日記/雑記/妄談

鴨川のUMA、あるいは妖怪アマティ

昨日のエントリで夜の真っ暗闇のアニマルパラダイスな鴨川べりの道を走るのが楽しいと書いたが、休みの度にしょっちゅう暗闇の鴨川べりを自転車で走っていると、茂みの中をガサガサ歩いているのは猫か狐かイタチの類、突然ギャーと鳴いてバサバサ飛び立つのはサギの類、水をバシャバシャやっているのはナマズか鯉、と音で大体の動物の種類が分かるようになってくる。 しかし昨日は全く初めての聞いたことの無いような不思議な音が[…]
夜の川はアニマルパラダイス 日記/雑記/妄談

夜の川はアニマルパラダイス

最近、河原町やら京都駅あたりに遊びに行く時に鴨川べりの道を走ることが多い。 歩行者と自転車のみが走れる道で信号がない上に川の横という、走りやすい上に最高のロケーションで素晴らしく、夜まで遊んで遊んで帰る時も、これまた最近ムダに明るい懐中電灯を買ったおかげで問題なく昼と同じようにこの道を走ることが出来る。 真っ暗闇をライトを頼りに、川やら茂みやらを照らしながら走っていると、魚やら鳥やら哺乳類やらが意[…]
コロコロしてゆく私 日記/雑記/妄談

コロコロしてゆく私

最近経済学やら金融工学、ファイナンス論などといった系統の本を読むことが多い。 今まで殆ど全くといっていいほど読んだことの無かったジャンルの本なのでとても新鮮なのだが、読んでいると人間存在の欲望追及にかける熱意に驚くばかりである。 価値判断をすることなしに欲望追求の衝動を既にあるものとして肯定し、欲望追及の手段と効果を可能な限り効率化しようとする試みはとても滑稽に見えて可笑しい。 たとえば、人間の三[…]
未来を発明する 日記/雑記/妄談

未来を発明する

おそらく、興味を持ってコンピューターに関わる人ならだれでもが知っているであろう 未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ "The best way to predict the future is to invent it."   というアラン・ケイの有名な言葉がある。 主にこの言葉はコンピューター工学やテクノロジー的な文脈で使われることが多いようだが、最近は人間一般や歴史につ[…]
鈴木健『なめらかな社会とその敵』/ムラ社会的全体主義社会的ユートピア的ガンダーラ

鈴木健『なめらかな社会とその敵』/ムラ社会的全体主義社会的ユートピア的ガンダーラ

ISBN-10: 4326602473 某内田先生がブログでべた褒めしていてとても興味を引かれたので、鈴木健『なめらかな社会とその敵』を読んだ。 300年後の社会に対して何らかの基礎付けとなるであろう貨幣システムと社会システムと法や軍事のシステムの3つのシステムを提案する本である。 評価とか貢献度とかの価値が動的に伝播することで後払い的に自身の購買力としてチャージされたり支払われたりするPICSY[…]
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