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2012年9月27日

全否定系旅行記

昨日一日で読んでしまった『インド怪人紀行』が面白かった。
この本のテーマは「インドにハマる者は、インドの何にハマるのか?」ってことで、基本的にはプー系のむさ苦しい男四人のインドへの貧乏旅行記なのであるが、
しかし、旅行記やのに自分の人生の節目の回想シーンや同行者との思い出が延々と語られたり、旅行中の人間関係とその背後にウェイトがおかれて書かれていたり、
最後には「インドなんかもう二度と行きたくない」とか「どこのカレーも不味かった」ってな感じなことが書いてあって可笑しかった。

インドの旅行記といえばねこぢるの『ぢるぢる旅行記』がお気に入りなのだが、
この二つの本に共通しているのは、インドに行けば世界が変わるとか人生が開けるとかそういう胡散臭い話が皆無で、インドを見上げるでもなく見下すでもなく、経済大国である日本をバックグラウンドにしてにそこに片足を置いたまま、貧乏で油断ならんインドを旅するという正直なスタンスが良い。

昔からずっとインドに行ってみたいと思いつつも、気付けば良いオッサンになってしまった。
ガチガチの均一で押し付けがましい価値とか圧力とか実存問題に囲まれた世界に生きていている我々が、人生の区切りをつけるとか、一旦自分をリセットするとか、そういう旅がインドには似合う。
ってのも一つの偏見やけど、それでも私がインドに行けるとしたらそんな時しかないように思えるのであった。

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