大原美術館再訪/熊谷守一と地獄変/下手も人生のうち ミュージアム

大原美術館再訪/熊谷守一と地獄変/下手も人生のうち

先週の末に友人たちと倉敷に行って来た。 友人たちはレンタルサイクルを借りて、いわゆる「美観地区」をぐるぐる巡るスタンプラリーのような事をやっていたのだが、私は独りでほとんどずっと大原美術館にいた。 二年前に行った時は時間的に制約があったので思う存分堪能したとは言い難く、大原美術館はええとこやーという事だけがわかった状態だったけど、今回は好きなペースで心ゆくまで大原美術館を堪能できたように思う。 週[…]
ブログを気分的にリニューアルする 日記/雑記/妄談

ブログを気分的にリニューアルする

「降りかかって来た」と見えるものを後から見てみれば、ゆっくりと段階を踏んで着実に積み上げられ、そしてそれが必然的に崩れたものである事がよく分かるし、 断ち切られたかに見える時間の繋がりも、よく見れば徐々に細くなってやがて切れてしまったものだという事が理解できよう。 マクロ的に突発的な災害に見えるものは、ミクロ的に見ればいくらでも予測も回避も可能だった予見可能なものであったという事になる。 そして、[…]
マグリット展@京都市美術館 / 世界の綻びを押さえる ミュージアム

マグリット展@京都市美術館 / 世界の綻びを押さえる

終わってしまった展覧会の感想を書くシリーズ、今回は今日で京都市美術館での会期が終了してしまった「マグリット展」だー ルネ・マグリットは20世紀初頭に(正確には1898年やけど)ベルギーに生まれた、向精神薬の販促ポスターのような絵でお馴染みの、いわゆるシュールレアリスムに分類される画家である。     まぁこんな感じで、観ていると、何時も過ごしている日常が実は見えないところで歪んできているような、な[…]
猫パンチが暴力に見えないように、雑草は遷移する。 日記/雑記/妄談

猫パンチが暴力に見えないように、雑草は遷移する。

今年もノーベル残念賞だった村上春樹の初期の作品を先日から読んでおり、今は『羊をめぐる冒険』の終盤に差し掛かったところ。 SISBN-10: 4062749122 村上春樹はこの『羊をめぐる冒険』の続編である『ダンス・ダンス・ダンス』あたりから失ったものやら隠されているものやらを「取り戻す物語」にシフトしてゆくような印象を私は持っており、彼がノーベル文学賞候補になるほどに評価されているのも、どちらか[…]
ポール・オースター『最後の物たちの国で』/絶望のひとつの形

ポール・オースター『最後の物たちの国で』/絶望のひとつの形

かなり昔に読んで圧倒的に強烈な印象を受けて何度も読み返そうと思っていたにも拘らず、あまりにも絶望的な内容を読むのが辛くて気が乗らず、一回しか読み直していないポール・オースター『最後の物たちの国で』を久しぶりに読み返してみた。 内容は中上流階級の主人公アンナが、記者の兄が取材のために入って消息を立った国に単身乗り込むが、あらゆる秩序と未来が消えたその町で兄を探すことも帰ることも出来なくなり、野宿やら[…]
ベートヴェンの「嘆きの歌」はチープであることに意味がある。 日記/雑記/妄談

ベートヴェンの「嘆きの歌」はチープであることに意味がある。

先日手足口病になってとても苦しかったと言う話を書いたけど、やっと回復して普通の状態に戻ったなと思ったら気管支炎になった。 寝転ぶと痰が詰まって息が出来ないので寝ることが出来ず、辛いのに寝ることが出来ないというかなりきつい状況。 そして少しでも動くと呼吸量が増えて息苦しくてたまらないので、座ってゆっくり息をしている以外に何も出来なかった。 もう殆ど強いられた座禅みたいなものである。 二日目になってち[…]
苦行と首里城とネオンカラー 日記/雑記/妄談

苦行と首里城とネオンカラー

先日またここにブログを書いてゆきたいなと書いた次の日から39度を超える熱が出て二日寝込んだ。 熱がひいたと思ったら手のひらと足の裏に出来ていた湿疹が増殖して痛み始め、その夜には寝れないほどになってきた。 症状と状況からほぼ手足口病だと推定、連休中なのでどの病院にも行けず、ほぼ痛みがなくなった罹患6日後の今日に病院で手足口病と確定。 今までかかってきた病気の中でワースト3に入るのキツさの病状ではなか[…]
Multicast rather than broadcast. 日記/雑記/妄談

Multicast rather than broadcast.

皆様お久しぶりです。 気付けばもうほとんど一年ぶりのエントリーとはびっくりです。 この一年はひたすら「ingress」なるゲームに没頭していてここに何かを投稿しようという気がおきませんでした。 一時期はほとんど毎日書いていたこのブログも、ある時期を境に投稿が滞りがちになり、この一年間はまったく書かなかったわけですが、再び何か書きたいという気になったのは、特定の「事」や「物」について書きたくなったと[…]
奇想天外! 浮世絵師 歌川国芳の世界@京都伊勢丹/pop! rock! kawaii!! ミュージアム

奇想天外! 浮世絵師 歌川国芳の世界@京都伊勢丹/pop! rock! kawaii!!

「すでに終わってしまった展覧会の感想を書くシリーズ」、今回はあと一週間ほどで終わってしまう、JR京都伊勢丹の「美術館 えき」で開催されている「奇想天外! 浮世絵師 歌川国芳の世界」についてだーっ! この展覧会は歌川国芳の美人画、風景画、武者絵、動物絵、肉筆画による掛け軸など、あらゆるジャンルの作品を集めたものである。 浮世絵が江戸で流行っていた当時は世界的に市民階級が力を伸ばしていた時代であり、「[…]
中田考 イスラーム書籍2冊/真の意味でのイスラーム原理主義者の声を聞け

中田考 イスラーム書籍2冊/真の意味でのイスラーム原理主義者の声を聞け

以前からイスラーム学の第一人者として有名だったけど、最近イスラム国に渡ろうとした日本人学生の仲介役として一気に有名になった感のある中田考氏のイスラーム関係書籍を2冊読んだ。 『イスラームのロジック―アッラーフから原理主義まで 』(講談社選書メチエ) 『一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教』 (集英社新書)である。 SISBN-10: 4062582295 SASIN: B00NPK89Z[…]