土偶

マンモンVSスピノザ 日記/雑記/妄談

マンモンVSスピノザ

以前35歳オーバーの男三人で欲望について語り合うという中々間抜けな状況を体験したのだが、一人は宗教的立場で、一人は哲学的視座でそれに対峙しているのに対して、私は欲望に真正面から生身のまま向かい合っている事に気づいた。 戦うにしろ、仲良くするにしろ、影響力から脱するにしろ、素手のままで向かい合うには余りに手強い相手であった事に今更ながら気づいた。 そしてこの日、再び35歳オーバーの男二人で欲望につい[…]
ジョスカン・デ・プレ 「ミサ:舌よ、ほめたたえよ」 音楽

ジョスカン・デ・プレ 「ミサ:舌よ、ほめたたえよ」

ASIN:B00005ATCX なんとなくミサ曲が激しく聴きたくなったのでイギリスの声楽アンサンブル、タリス・スコラーズが歌うルネサンス期のフランドル派の作曲家ジョスカン・デ・プレのミサ曲の二つ「Pange lingua」「La sol fa re mi」を聴いた。 このCDに入っているミサ曲の録音は1987年の英グラモフォン誌Record of the Yearに選ばれた(らしい)というだけあっ[…]
結婚式 日記/雑記/妄談

結婚式

友人の結婚式に昼前から繰り出し、新郎でもある友人の「全く変わっていないのに全く変わっている」という不思議な大技を目の当たりにしてかなり驚く。 その他にも、「どうやったらそんな事が出来るのだ!!」と驚くしかない事が次々と起こっている様を目撃してただただ驚くばかりである。それでも良く考えれば私達だって自分以外の人間から見れば「全く変わっていないのに全く変わっている」であろう。久しぶりに会ったはずなのに[…]
The Lord of the Ring 日記/雑記/妄談

The Lord of the Ring

日曜日。世界に不幸など一つも無いと言わんばかりの良い天気。 昨日の夜の気がかりなメールに返信した後、黄色ピスト君に乗って遊びに繰り出す。 遊びついでになつかしの病院に寄り、入院人の様子を見に行きしばし語らう。 特に何も突発的な懸念事項が起こったわけではなく一安心する。 しかしながら、持参した謎の小袋ベビースターとかっぱえびせんを我慢できずに一袋づつ家で食べてしまった事を激しく非難されるも、宗教的基[…]
「シャイニング」(1997/米) 「プレスリーVSミイラ男」(2002/米) 映画

「シャイニング」(1997/米) 「プレスリーVSミイラ男」(2002/米)

ASIN:B000NY14JE ASIN:B000065859 タイトルに釣られて「プレスリーVSミイラ男」を、ずっと前から見たかったスタンリー・キューブリックの『シャイニング』を観た。 「プレスリーVSミイラ男」は好きな人にはたまらんらしいブルース・キャンベルが主演であり、名作の誉れが高い「シャイニング」はジャック・ニコルソンの演技と共に古典的なネタの宝庫であろう。 (さらに…)[…]
カルトと言われるSF映画二つ 映画

カルトと言われるSF映画二つ

ASIN:B00006AFZ6 ASIN:B00005R22R 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」はまだまだ続く。リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」、テリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」を観た。どちらもそのスジではカルト的な人気を集めている近未来SFである。 『ブレードランナー』はなぜか『ニューロマンサー』の映画化やと思い込んでいたけど、実際の原作はフィリップ・K・ディッ[…]
『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』ミッシャ・マイスキー弦楽三重奏 音楽

『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』ミッシャ・マイスキー弦楽三重奏

ASIN:B000HOJDGG去年の終わりころに十字屋の視聴コーナーで聴いてたまらんかったCDをやっとちゃんと聴く機会に恵まれた。 弦楽三重奏に編曲された、J.S.バッハのゴルトベルク変奏曲、ミッシャ・マイスキーがチェロ、ジュリアン・ラクリンがヴァイオリン、今井信子がヴィオラである。 グレン・グールドの演奏する「ゴルトベルク変奏曲」は「天一のラーメンはラーメンではなく天一という食べ物」であるように[…]
ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』

ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』

ISBN:4488013511 ISBN:448801352X ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を読了した。 この本は1980年にイタリア語で出版された世界30ヶ国語以上に翻訳された大ベストセラーであり、中世末期の修道院を舞台にした連続殺人事件をミステリ仕立てにした内容を主軸に展開される物語である。 作者であるウンベルト・エーコの本業は構造主義の流れの上にある(らしい)世界的に有名な記号論の研究者[…]
饗宴と比喩とホットドッグとプリン 日記/雑記/妄談

饗宴と比喩とホットドッグとプリン

仕事後に申し合わせて病人の見舞いに行ったものの、気づけば面会室でプチ宴会が開催されていた。 何なんだこのノリは?何なんだこのファミリーは?何なんだこのカナンの地は? 「隙があったら饗宴」もっとカッコよく言うと、「隙があったらシュンポシオン」もしくは「数人寄ればシュンポシオン」である。もちろん良い意味の比喩的な意味で。 ホットドッグご馳走様。プリンご馳走様。こちらは直接的な意味で。 しかしながら私は[…]
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