マルクス・アウレーリウス  『自省録』 日記/雑記/妄談

マルクス・アウレーリウス 『自省録』

職場の新人さん歓迎会に出席するも、殆ど新人さんと喋っていない…でもまぁ出席して顔は見てもらったからええか。 「なぜ私には彼氏が出来ないのか?」と涙ながらに訴える某レディーを弄っているうちにそう言う話になり、「●●やんはそれ関係どう?」と問いかけられて「私には仏教がありますから」と手を合わせた某氏を初めて「恰好良い」と思った。 ISBN:4003361016 家に帰ってカフカを読むつもりが、ふと本棚[…]
ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 1~5』 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫

ドストエフスキー 『カラマーゾフの兄弟 1~5』 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫

ISBN:4334751067 ISBN:4334751334 以前から事あるごとに読み直している『カラ兄』を光文社古典新訳文庫から出た亀山郁夫訳の新訳で結構な時間をかけて読んだ。もう何度目か分からん。 難解で長大な小説というイメージの『カラ兄』やけど、新しく出たこの新訳は今までの訳に無い読みやすさということで各メディアがこぞって取り上げ、各批評筋もそろって絶賛して、売れに売れて古典文学では異例の[…]
アウグスティヌス 『告白』 山田晶訳(世界の名著 14)

アウグスティヌス 『告白』 山田晶訳(世界の名著 14)

ISBN:4124000944 古代から現在に至るまでのキリスト教の最大の教父であり続け、西洋世界に多大な影響を及ぼした偉大な神学者であるアウグスティヌスの自伝という事になるのやけど、当然「自伝」なるものに良くありがちな自己満足的で自己顕示的なものでない。 自分自身の幼年期から北アフリカの小さな町ヒッポの司教に至るまでの人生と罪をそして彼が今何を考えているかを神と人々の前で告白するという趣旨で書か[…]
ブレーズ・パスカル 『パンセ』 由木康訳

ブレーズ・パスカル 『パンセ』 由木康訳

ISBN:B000JBBMQ6 田辺 保『パスカル――痛みとともに生きる』、野田又夫『パスカル』の二つの入門書で予備知識を仕入れた後、ブレーズ・パスカルの『パンセ』を読んだ。結構前、2007年の年末には読み終えていたのやけど、余りもヘビーな本やったので、感想を書くのがかなり遅れた。かなり長い上にまとまりが無い感想になった。と言い訳をしつつ書いてみる。 ブレーズ・パスカルの『パンセ』なる文書はパスカ[…]
山田晶 『アウグスティヌス講話』

山田晶 『アウグスティヌス講話』

ISBN:406159186X いわずと知れたアウグスティヌスの『告白』を読む事にしたので、その前にそのアウグスティヌス本人と『告白』の入門書として名高い、某キノコ先生のwebページでも紹介されている 山田晶『アウグスティヌス講話』を読んだ。 去年最後に読破したのがパスカルの『パンセ』、去年から読み始めて今年に入って最初に読破した本がこれだったので、本来ならパスカルの『パンセ』が2008年の最初の[…]
ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』

ウンベルト・エーコ 『薔薇の名前』

ISBN:4488013511 ISBN:448801352X ウンベルト・エーコ『薔薇の名前』を読了した。 この本は1980年にイタリア語で出版された世界30ヶ国語以上に翻訳された大ベストセラーであり、中世末期の修道院を舞台にした連続殺人事件をミステリ仕立てにした内容を主軸に展開される物語である。 作者であるウンベルト・エーコの本業は構造主義の流れの上にある(らしい)世界的に有名な記号論の研究者[…]
野田又夫 『パスカル』

野田又夫 『パスカル』

ISBN:4004120217 以前読んだ『パスカル――痛みとともに生きる』に引き続き、某キノコ先生がお勧めするパスカルの入門書、 野田又夫『パスカル』を読んだ。 絶版になった古い本なので漢字が旧字体であり、頭で新字体に変換しながら読むので中々リズムが取れずちょっと苦労した。たとえば「辯證」が「弁証」だと気づくのに数テンポ遅れて「ん~??あ~ベンショウね」な具合である。 しかしながら内容のほうはと[…]
田辺 保 『パスカル―痛みとともに生きる』

田辺 保 『パスカル―痛みとともに生きる』

ISBN:4582851630 田辺保『パスカル -痛みとともに生きる』を読んだ。 パスカルといえば、「人間は考える葦である」と言った事でおなじみの思想家の側面と、「パスカルの原理」で圧力や応力の単位として現在に名を残した科学者の側面があるわけで、明らかに早熟の天才であった。 とまぁそこまではこの本を読むまでは知っていて、才気に満ち溢れた天才の言う事は俺にあんまり関わりはないやろうなぁ。と思ってい[…]
木田元 『ハイデガーの思想』

木田元 『ハイデガーの思想』

ISBN:4004302684 以前「哲学のエッセンス」のハイデガーを読んでちょっと興味がわいてきたので、なかなかに評判の高い入門書というか解説書の木田 元の『ハイデガーの思想 』(岩波新書)を読んだ。 ハイデガーに興味を持ったからと言っていきなり『存在と時間』にいかないところが私らしいというかなんというか… 内容としてはハイデガーの人となりからその思想までを網羅していたけど、分量からいくと『存在[…]
熊野 純彦 『カント―世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス』

熊野 純彦 『カント―世界の限界を経験することは可能か (シリーズ・哲学のエッセンス』

ISBN:414009303X もうすっかりお気に入りのシリーズ・哲学のエッセンスの一つ、『カント―世界の限界を経験することは可能か』を読んだ。 この本はカントの『純粋理性批判』を主とした「アンチノミー論」を主題にして展開されている。 1章で世界の二律背反のあり方を「物自体」と「現象」の区別(超越論的観念論と呼ぶらしい)で吸収する話を、2章で神を存在も非存在も証明できないがゆえに世界の外にいるとし[…]
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