見ザク、言わザク、聞かザク

慈恩弘国なるお好み焼き屋に行ったのだが、噂どおりのお店だった。
10人で押しかけたので、店主のランバラル大尉に店の奥の別室「アバオアクー」に通され、連邦軍の制服を来た捕虜のフラウボウさんがお料理やらカクテルやらソフトドリンクやらを運んでくれた。
捕虜のフラウボウさんは、「座苦焼き」と「具腐焼き」が同時に運ばれてきて、我々が「どう違うねん?」と言っていた時には、こっそり「ザクとは違うのだよ!ザクとは!」と言ってくれたし、緑色のカクテルを指しての「この緑のなんですか?」の問いには「量産型です」と答えてくれた。
正直、来る前は味なんか殆ど期待していなかったのだが、意外にもちゃんと真面目に作られた美味しいお好み焼きだったし、ビグザムのメガ粒子砲やボールに利用されるたこ焼きも、ちゃんとタコ焼き器で焼かれていた。
ガツガツした金儲けの雰囲気なんか全然見られず、お店の人もお客さんも皆楽しそうな、とても良いお店だったと思う。
仕事ってのはこう言う風に関わる皆が幸せでなくっちゃなぁと思った。
とはいっても、奥の「アバオアクー」の部屋だった事もあり、食べ物やさんに来たというよりは、ツレの家に遊びに来たようなまったり具合であったけど。
という事で、お店にあったシャアザクで「三猿」ならぬ「三ザク」を。
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