アニメじゃないアニメじゃないアニメのような事さ

昼と夜の二回に分けて自転車で走った。この冬一番の寒さは中々のもの。
特に日が暮れてからの寒さは尋常じゃなかった。
夜、歩道で信号待ちをしていたら、向こうの方から「ぎょぇ~」という奇声と共に女の子がママチャリに乗って突っ込んで来た。
普通避けるか止まるかやのに何で真っ直ぐ突っ込んでくるか?ビンディングをはずしてトップチューブに跨っている不自然な体勢なので避けようがない。
これは受け止めるしかないと身構えるところに「ひゃ~ブレ~キ~」といいながら迫る女の子。
前かごを止めようと手を伸ばしたところに寸前で停止。女の子はよろけて自転車を降りる。何とか衝突を免れた。
「すいません~ごめんなさ~い。ブレ~キが~手が~」という女の子の手は手袋なしで真っ赤。そりゃこの寒さで手袋無しやったら、手が麻痺してブレーキ握れんやろうなと納得。


これが漫画やアニメならきっちりぶつかって、次の日にでもばったり何処かで合って「あ~っ!昨日の~!」とか言うところなのやろうけど、現実はそんなにドラマチックじゃない。
「大丈夫~?手袋しとかんとやばいって~この手袋でも寒いねんから」とフリースに東ドイツ軍豚革グローブの二枚重ねの手を見せながら、現場すぐ近くにある99ショップで軍手でも買ってはめて帰るのをお勧めしておいた。
女の子は「ごめんなさい。そうしまーす。ありがとうございま~す」と逃げるように去っていったけど、私はこの寒さで長距離を走ったゆえに鼻水たらしながら涙目で喋っていたので、女の子からすればさぞかしキモかっただろうなぁ。

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