人生がゲームなのか、ゲームが人生なのか

先日、生まれて始めて「人生ゲーム」をやったのだが、中々シビアでリアルで空恐ろしいゲームであった。
ビジネスコ-スに行かず専門職コ-ス行ったものの、何の専門職にもなりそこねるとアルバイトとして社会に出ることになる。
嫁と子供を抱えて家もマンションも買えずに、車が家ですか?状態でアルバイトとして人生ゲームのコマを進む様は見ているだけで居たたまれない。
人生のドラマがありつつも、最終的に資産ですべてが計られるので、コマを進めてコマの指示に従いつつ、如何に資産をためつつ「億万長者の土地」を目指すかというところがこのゲームの要点になる。
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子供が出来てお祝いをもらうとか、家を買うとかそれなりに人生っぽい指示がコマに書いてあるのだが、最後の最後のコマで余りにもめちゃくちゃなのがあって笑った。
「好きな家にタダで引っ越せる。(住んでいる人がいれば追い出してよい。)」
私もリアルでこんなコマに止まってみたいものである。


そしてゲームも最終盤、「決算日」たる最後の審判にも似た人生の最後の分かれ道で、約束手形が返せない、もしくは「人生最大の賭け」にチャレンジして失敗すると人生の敗者として開拓地に飛ばされることになる。
なんか「カイジ」みたいな話になってるのだが、これは昔は「貧乏農場」という名で、有刺鉄線の中で鍬を振るテレビコマーシャルが子供心にトラウマを植えつけるといういわくつきのものであったらしい。
最後で子供が金に換算されるルールも微妙に怖いので、もういっそのこと女の子なら二倍の価格で売り飛ばせる特殊ルールを採用して開き直るのが乙である。
また、単位がドルなのでなんか巨万の富が動いてるような気がするけど、ドルはドルでもジンバブエドルとか言っておき、なんとなく価値のない高額紙幣がそこらで飛び交うインフレ気分を味わうのも乙であろうか。
しかし、いずれにせよリアルで人生の荒波に飲まれそうになっているおっさんにとってはとても怖いゲームやなぁ…

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