琵琶湖の桜

夜に琵琶湖岸に桜を見に行く。横に伸びて枝振りのいい桜をLEDの青い光で愛でる。
琵琶湖岸の六キロの距離を南北に伸びる桜並木の最北端と最南端では桜の咲き具合がまったく違い、最南端の桜は散り始めていたのに、最北端の桜はまたつぼみであった。
六キロの距離で季節が違うというのがとても不思議である。
隣同士の桜の咲き具合の違いなんか殆どわからないのに、端と端の桜はまったく違う。
人間の変化というのもおそらくこんな感じなのだろう。
一日一日の違いなんかまったくわからないのに、気がついたら咲いていた、あるいは気がついたら散っていた、という風に。
琵琶湖を見ると、いつもコーヒー沸かしセットと釣竿を忘れてきたことを後悔する。せめて釣竿くらいは車に積んでおくべきかもしれない。

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