ハック四苦八苦

長らく漂流した後に艦船の乗組員となった人、そして自ら小船に乗って自らの手で大海へと漕ぎ出す事を決意した二人の人とそれなりに濃い話をした。
どのような道を歩んでもそれなりの苦しみはあるけど、それでも根源的な四苦を前にすると、日常の些細な悩みなど吹っ飛ぶし、八苦中の残りの四苦など取るに足りない問題のように感じられるものだ。
人の話を聞くと言うことは、すべからく人に自分の話をするという事でもある。
そして人に自分の話をすると言うこは、自分についてを自分自身に対して語って聞かせることでもある。
更に言えば、そうして人に自分を語ることで初めて見えてくる自分自身というものもまた多い。
久しく忘れていた自分自身の見方と自分自身への視点を思い出して、久しく粉々に崩れ去っていた「無根拠な自信」が「ちょっとだけ根拠のあるちょっとだけの自信」に再構築された。ような気がした。
コンピューター技術者の友オライリーでは「何とかhack」のHacksシリーズはぼんぼん出るし、数年前には「Lifehack」なる言葉も流行った。
何処と無く宗教的な匂いの漂うハッカー文化も、そろそろ既成宗教や既存哲学とは別のアプローチで「ハック四苦八苦」に着手する時代が来たのではないだろうか。

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