オッサン、エースママチャリパイロットに撃墜さる

出勤時は雨など降っていなかったのだが、終業時はもう唖然とするしかないような勢いで雨が降っていた。
しばしポカーンと惚けたように雨を見つめ、意を決して自転車に搭乗。目指すは飲み会が開催される河原町三条らへん。
端から見れば無謀、命知らず、キティガイのどれか、あるいは全てに当てはまる行為だろうが、土偶の辞書に「公共交通機関をご使用下さい」の文字は無い。
途中すれ違ったママチャリパイロットのマダム、傘をさすのを放棄してずぶ濡れになりながら、それでも誇らしげに胸をはって堂々と両手で操縦する俠気に、正直負けたと思う。orz


しっとりズボンとぐっちょり靴下で飲み会、ボーリングとそつなくこなして帰宅。
玄関で服を脱いでそのまま風呂に直行。
積もる雪に自転車のタイヤでシュプールを描けるほどの寒さ、一昨日のコバンザメ日和、そして今日と風邪を引いてもおかしくないような状況をこの冬はことごとく乗り越えて来たなぁと。職場では「風邪ひきキャラ」なのだが、それももう卒業だ。それもこれも自転車に乗り始めてからのような気がする。ありがたやありがたや。などと湯船に浸かりながら考える。
さらに風呂から出ると、某レディーから「風邪に気をつけてねメール」が来ていた。ありがたやありがたや。
感涙にむせびながら、すっぽんぽんで返事を書く。まさか某レディーも送られてきたメールが全裸で書かれたものやとは思わんやろなー等と思った事で、自分がオッサンになっているのを確信した。

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