躁な人ごみ

そこら中で渋滞がえらいことになっているらしいので、車で出かけるのは止めて自転車で京都駅伊勢丹のラウル・デュフィ展に行った。
駅周辺も異様に人が多い。躁な人ごみを潜り抜けたあとの美術館「えき」の人の少なさと静かな雰囲気がやたらと心地よかった。
この人は顔料を透明にする薬品を共同開発するくらいで、「透明感」てのにやたらとこだわりがあったのだろう。晩年は油絵もパステルな水彩画のように明るく描く人だった。
彼のなかなか大変だった一生についてのパネルを読み、彼の若い頃から年取る時までの絵の推移を見ていると、このように世界を見たり捉えたりするのは生まれついてのものではなく、何かしらの習慣づけと努力の賜物なのだろうなと思った。

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