キリエ・エレイソン

今日も暑い。
帰りに20km/h以上をキープ!と必死に逆を登る登る。散歩中のおばあちゃんが足を止めて眺め、散歩中の犬が吠え掛かるくらいの必死さ。
なぜここまで必死になるのか時分でもよく解らない。ムルソー君的に言えば、もうすぐツール・ド・フランスが始まるからだろう。
この暑さの中これだけ自転車を漕いだのでオーバーヒートするかと思った。
暑ければ暑さに、寒ければ寒さに、雨なら雨に「かなんなぁ」と思うわけで、人間何とも理不尽で哀れなものである。


amazon ASIN-B000025WXFDeutsche Grammophonの二枚組CD「Gregorian Chants」を聴いた。
再現可能な最古のヨーロッパ音楽と言われるグレゴリオ聖歌は、音楽技法から見ればとても原始的で、楽譜は四線符やし旋律は一つで和音もなく、当然伴奏もない。
指揮、演奏はルチア−ノ・ミリアヴァッカ司教 / ミラノ大聖堂聖歌隊ということで、ブームに火をつけたサント・ドミンゴ・デ・シロス修道院聖歌隊が繰り出す、耽美に甘い一般的なソレム唱法なるものではないらしい。
少なくとも甘くは感じんし、禁欲的な感じがすると言えばするかも。
ハーモニーなしの男声アカペラのユニゾンはとても単調に聞こえるけど、聴いていると不思議に引き込まれる。
謙遜で確信に満ちた雰囲気が何とも心地よい。
こういう風になりたいものだ。

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