海浅く空低い
2007年3月31日
昼前から出かけるっつんで早起きしてJ.M.クッツェーのデビュー作を読む。
んー久しぶりに読んだクッツェーは良い感じや。自意識の過剰っぷっりと卑屈さの混ざり具合が何ともいえん美味なブレンド。
昼前から出かけて、生まれて初めてのダーツを。
現在10あるうちの10でハマり中の某氏を絶対に負かしてやる。泣いたり笑ったり出来なくしてやる。と言うモチベーションがビギナーズラックを呼び込む。
久しぶりにビリヤードをして面白かった。余りにも久しぶりだったので殆どビギナーズラックのようにバンクショットが決まった。
遥か昔、まだ高校生の頃、殆ど生活の半分をビリヤードがを占めていたような時期があったのだが、その時のことを思い出してなんだかノスタルジックな気分になり、前向きなのか後ろ向きなのか良くわからない精神状態に移行し、激しいリバウンドを覚悟する。
人前で欝状態に簡単に移行してしまう人間を見た時に湧き上がる攻撃本能に似た感情がルサンチマンである事に気付く。
他人の気分を直接的に害して、鬱陶しがられたり嫌われたりする事を全く恐れずに、人の同情だけを頼みとして自分の弱さと感情を剥き出しにする、ある意味での勇気に嫉妬しているのだ。
そして、何かに依存していないと自分を保てない人間を見た時に感じる居心地の悪さも同様である。
なんだか前日あたりから、喪が開けたような不思議な感覚に包まれている。
しかし、底が見えたと同時に、とても低く感じる天井もまた見え始めたのはとても微妙な気分だ。