適当をちゃんと考えてみた。
2007年4月25日
「ちゃんと適当に働いた?」という疑問文の意味は、「適当に働く」をちゃんとしたか?ということになる。
詳しく言えば、ほおっておけば思わず頑張って働いてしまうような人に、そうならないように適当さを保つように気をつけて働いたか?と問いかける文である。
逆に「適当にちゃんと働きました」は「ちゃんと働く」を適当にするわけで、ちゃんと働く気持ちやけど、力を抜いて適当に働きました。という事になる。
上の二つ、語用的に中々高度な言葉の使い方のように思える「ちゃんと適当に働く」と「適当にちゃんと働く」は心意気や集中の度合としては違うものの、現実的な仕事の出来栄えとして現れる、仕事の質や量としての「ちゃんと度」は同じになるだろう。
同じような働きぶりの二人がいたとして、達成された仕事の差異も無いとした場合、「適当にちゃんと働く」か「ちゃんと適当に働く」を判定する事はとても難しい。
などと風呂に入りながら考えていたが、「あーもー意味ワカランし。とりあずちゃんと働いとけば文句ないやん」と適当に結論を出しておいた。
なるほど。確かに(w
言葉が真逆の二つの意味を持ってるのは考えに入ってなかった。
でも、言葉つーのは、最初は良い意味で使われていたものが、使い古されて悪い意味になったり安っぽくなる事が多いようですな。
例えば「貴様」とか「アーティスト」。
適当て言葉の自体が「ふさわしい」てのと「いい加減」てのがあるからねぇ。
言葉の意味を考えたら何で「いい加減」とかマイナスイメージに使われ方するようになったかわからんが。
「いい加減」てのもまたややこしい言葉だねぇ。