情報と感情のインフレとデフレ

色々な対象に対する色々な感情が混ざり合い、自分が何をどう感じているのかさっぱりわからなくなる事がある。
混乱というものは大抵の場合、情報量の過多とその情報の信憑性の揺らぎの相乗効果から起こってくるものである。
そして一方、なんらかに対する情報量が不足する事態が起こると、大抵の場合はその不足した情報を希望的観測に基づいた想像で補完しようとする。
情報のインフレで人は混乱に陥り、情報のデフレでは感情だけが先走りしすぎるということである。
インフレというのは物価が継続的に上昇して、貨幣の価値が下がることであり、デフレはその逆に物価が下がって貨幣価値が上がる事であるから、情報量のインフレが起こり混乱が生じている時、情報の価値が上がると同時にその対価としての感情や感覚の価値が下がっているのである。
逆に、情報量のデフレが起こるとその情報を多い尽くすほどに感情や感覚の価値がとても上がって感じるものである。
悲しい事に、世の中と我々を取り囲む世界の大抵の場合、どうでも良い情報についてはインフレ気味であり、とても欲しい情報についてはデフレ気味である。
どうでもいい事に対して細かい感情を撒き散らし、大事な事に対して暴走気味に空回りしているという事態は如何なものか。
なんというか、自分の感情をもう少し大事にせんとあかんなぁと思った。

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