戦えドラッグストア(生老病死と)

日曜日にスパゲティーを茹でていて、熱くないと思い込んでいた取っ手をつかんで右手人差し指を火傷し、自分の無様さに鬱スイッチが入りそうになったのだが、この日の仕事帰り、「指の火傷」と「しょーもない事で鬱スイッチ入りそうになる精神性」のどっちが人間が生きる上で不利となるのだろう?火傷はすぐに治るが精神性はなかなか直るまい。火傷や怪我は治った状態を想像できるものの、精神状態のあるべき姿なんかそもそも分からない。
てな事を考えながら、普段入ることなんぞ殆ど無いドラッグストアを物色し、ものめずらしさで「ほへー」と呆けたような顔でいろいろな商品を見て回っているうちに、人間の生老病死に抗う執念にクラクラ来た。
ということで、オサレな缶の傷薬「キップパイロール」と切らしていた「BAND-AID」を買って逃げるように帰って風呂でボーっとレッド・ガーランドを聞いた火曜日の夜であった。

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