宵々々山

宵々々山ということで繰り出すが、酷い雨である。
山の中には「これ?」っていうくらいにしょぼい、ただの杉が生けてあるだけのようなんがあるけど、この雨で幕やら部品やら装備品を全て外した、唯でさえしょぼい「○○山」がワイヤフレームみたいになってて笑った。
昔は祇園祭となればそこら中の飲食店という飲食店が祇園祭価格で異様に値段を高騰させたものやけど、最近はそうでも無い。これはこれで嬉しいけど、なんとなく祇園祭でも日常性というか恒常性が保たれているのはちょっと微妙な気がしないでもない。
辻利でコーヒーを頼んだ事のある私が言うのも何やけど、スタバでココアを飲むのは、天一で餃子とチャーハンだけを食べているのと似たようなものであるし、天一の「あっさり」は全然あっさりしてへんやん。
日常性と非日常性や、何が通常でそうで無いかってのは立場によっても時間によっても環境によって何ぼでも変わると当たり前の事を思った。
雨の中、鉾を見て山を見て、旧家や老舗の美術工芸品を見て、服屋を見て回る。さすがにこの雨では人も少なく、人が溢れる夕方の車が通行止めになるタイミングで逃げるように帰ってきた。

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