彼岸の手前に賽の河原

この週の頭から始まった一人プチプチデスマーチのおかげで丸々一日コード書き。
「7月中にベータリリース」というとりあえずの目標が決まっているので別にデスマーチではないけど。
管轄がひとつ持ち上がり、話が二つほど大げさになり、要求仕様ががらりと変わった。
確かにシステムとしては前よりいいものになりそうやけど、増改築だけでは何ともならずシステムの基礎から作り直す必要が出てきた。
以前のバージョンアップはクラスとテンプレートモジュールを使って作り直したので使いまわせる部分は多いし、誰とも喋らずに黙々とキーボードを叩いてコードを紡いで行く作業はえもいわれぬ至福感がある。それでも、一旦作ったものを破棄して新たに一から作り直すのは賽の河原的無常観を感じ無くもない。
しかしながら、世の中で生きてゆく事自体がそういった無常観に生きる事と言えなくも無いし、象徴的な意味で境界としての川を渡って彼岸を目指すには、賽の河原的状況を抜けてゆく必要があるのだろう。
賽の河原的に見えた状況を繰り返すうちに気づけば彼岸に立っていたということはよくあるし、どちらかというとそういう事を繰り返して成長というものがありうる。そしてこの賽の河原を抜けた彼岸には何があるのだろうと思う。

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