日記/雑記/妄談 4 12月 2007 ある程度寒い日 朝起きて「今日はあまり寒くない」と思ったので薄着で出勤したものの、働き始めてしばらくして明らかにいつもより寒いことに気づく。 思い込みとか先入観とは恐ろしいもので、自分の周りの外界を自分の受容体に合わせて補正しながら感じ取っていることを改めて意識する。 例えば有名なこの画像を目をチカチカさせずに見ることは不可能である。顔だと認識せずに見ればチカチカしない筈やけど、脳の自動認識と自動補正機能を意識的[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 1 12月 2007 やっぱり一番怖いのは人間 映画1000円の日と言う事で街中に繰り出して映画を観た。 どうやらこの日は「椿三十郎」の公開日だったらしく、ふーんと言う事で観たのは「モーテル」なる密室系のホラーである。 なんかホラーな映画らしい。という予備知識だけで、ほとんど期待せずに見たのやけど予想以上に面白かった。 オープニングとエンディングのスタッフロールが古っぽくオサレでカッコよかった。CGも特殊メイクも無い、変にストーリーに凝ったり音[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 27 11月 2007 加齢と成長は比例しないの法則 雨仕様の服で出勤したものの雨は降らず。喜ばしい事ではあるけど釈然としないものを感じながら自転車に乗る。 最近年を取ったなぁと思うことが多くなった。 若い頃は年を取るにつれて精神的なものが比例して成長すると思っていたものやけど、年を取る事と人間的成長は全く別であることをひしひしと感じる。ただ、年取ると成長している場合が多い。というだけの事である。 結局人間的なものは年齢差によるものよりも個人差の方が[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 26 11月 2007 欲求はものさし この日は映画を観ずにグレン・グールドのピアノを聴きながら風呂で本を読む。 独善的なまでに高慢で他人を軽蔑するピアニストと、神のみを愛して余りに自分と世界を軽蔑するキリスト者は全く対極の位置にあるけど、どちらも私にとって惹きつけられるものがあるのは不思議と言えば不思議、でも無いか。 自分に腹を立てたり自分にうんざりしていると、自分に腹を立てない人間を腹立たしく感じたり、自分にうんざりしていない人間に[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 11月 2007 清くて純粋で脆くて尖った風 昼前に起きてオムレツとパスタを作って食し、繕い物とボタン付けをして、ヘチマを収穫してから黒澤明の「蜘蛛巣城」を見る。 夕食後ヲクで物欲を見たし、風呂でポリーニを聞きながらパスカルの『パンセ』を大量の汗を流しつつ読む。 日付が変わるころに自転車に乗ってレンタル屋に繰り出す。 寒いのは好きではないけど、身を切るような冷たい風の中を自転車で走るのは好きだ。コートとマフラーと手袋と伊達眼鏡と帽子を装備して[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 22 11月 2007 小判の雨でも降ればよい ASIN:B000UH4TSW 黒澤明の『どん底』を見た。 この映画はゴーゴリーの同名の戯曲が原作で、舞台を江戸時代の棟割り長屋に移したもの。様々な事情でこの長屋に流れ着いた最底辺の人々の人間模様が描かれる。 同監督の撮った「どですかでん」と同じようなテーマであるけど、「どですかでん」では各自各々の個性で貧乏と現実と苦しみと戦い、また逃避しているのに対して、この「どん底」では長屋一体となってそれら[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 11月 2007 初ハクキン/あまりにフランス映画的な この冬初めてハクキンカイロに火を入れる。なんか冬が来た感がふつふつと湧き上がってくる。 冬になるといつも冬ってこんなに寒かったっけ?と思うし、夏の暑さなんか嘘のように感じられる。毎年毎年こんな感覚を抱いているけどいつまでたってもこういう感覚を抱く事に慣れる事が出来ない。 ASIN:B000HKDEZQ 家に帰って「ニキータ」を観た。デザートイーグル撃ってた。ステアーAUGも撃ってた。 この映画の後[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 19 11月 2007 傲慢ニング俺の道? ここまで来ておいてパスカルの選んだ道を選ばないのは傲慢としか言い様が無いのは良く分かる。 そもそもの最初から興味も無くその道に近づきもしないのならともかく、ここまで来ていながらそこに行かないと言うのは確信犯的なものがある。 もしそれが超越者による他力からでしか得られないものだとしたら、それを自らの力で求めようとするのは、また自らそれを生み出そうとするのは傲慢以外の何物でもないだろう。 そしてそれは[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 18 11月 2007 寒い兵法日曜日 アイスを持って謁見に馳せ参じ、卓球にオセロに五目並べに興じる。ほとんどやった事の無いオセロで、包囲戦でありかつ殲滅戦でもある、最初から最後まで一方的に撃ち捲くられるような気分を味わった。「十なれば即ちこれを囲み、五なれば即ちこれを攻め」とは良く言ったもので、圧倒的な兵力の差では小細工は何ともならん。ゲリラ戦では艦砲射撃と空襲には勝てません。 異様に寒く、身を切るような風の中自転車に乗って出かける。[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 17 11月 2007 真人間 VS エイリアン VS プレデター VS 俺? 休みになると付近が渋滞するような、郊外にある巨大ショッピングセンターはなんと中産階級的な雰囲気に満ちていることか。 私の得られなかった、そして今から得るにはもう遅すぎる何ものかがここには満ちている。胸苦しくなるような人込みに羨望と哀愁の入り混じった不思議な感覚を覚える。 駐車場から車を出すだけで渋滞に巻き込まれたり、駐車場に止めた車の中で寝ているお父さんを見ると、つくづく生きる事はなんと大変な事で[…] 続きを読む