日記/雑記/妄談 5 7月 2013 コロコロしてゆく私 最近経済学やら金融工学、ファイナンス論などといった系統の本を読むことが多い。 今まで殆ど全くといっていいほど読んだことの無かったジャンルの本なのでとても新鮮なのだが、読んでいると人間存在の欲望追及にかける熱意に驚くばかりである。 価値判断をすることなしに欲望追求の衝動を既にあるものとして肯定し、欲望追及の手段と効果を可能な限り効率化しようとする試みはとても滑稽に見えて可笑しい。 たとえば、人間の三[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 3 7月 2013 未来を発明する おそらく、興味を持ってコンピューターに関わる人ならだれでもが知っているであろう 未来を予測する最善の方法は、それを発明することだ "The best way to predict the future is to invent it." というアラン・ケイの有名な言葉がある。 主にこの言葉はコンピューター工学やテクノロジー的な文脈で使われることが多いようだが、最近は人間一般や歴史につ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 27 6月 2013 草間彌生『水玉の履歴書』/「いのちだいじに」 「世の中には二種類の人間がいる。~する人と、~する人だ」的な区分方でもって人間を真っ二つに分けるやり方があるけど、最近思うのは「自殺を身近なものと感じる人間と、まったく自分とは関わりのないものだと捉える人間がいる」ということだ。 そしてそれはたぶんほとんどの場合、ずっと固定されたものであり続けるように思う。「自殺」を考える人間は多かれ少なかれずっとその事を一生考え続けるし、それでない人にとってそれ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 6月 2013 生きてゆくふりをして生きてゆく 久しぶりに村上春樹のデビュー作である『風の歌を聴け』を読み返した。 彼はその中で 文章を書く事は自己療養の手段ではなく、自己療養へのささやかな試みに過ぎない と語っている。 私が村上春樹を好きなのは、彼が文章を書く事で自分自身を含めた世界を丸ごと救済しようとしている。と感じられるからだ。ということに気がついた。 それでも僕はこんな風にも考えている。うまくいけばずっと先に、何年か何十年か先に、救済さ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 13 5月 2013 思い出し怒り その時は何とも思わなかったけど、後から良く考えると腹が立ってくるという事がよくある。 でも、そんなことワザワザ思い出して考えて一々腹立てどこかにたどり着けることなんかほとんどないし、ただただ時間が勿体ないだけだ。 それよりも「腹が立った」という感情を私が抱いたことそのものの方にこそ注目すぺき考えてみる余地があると思う。 なぜ私は直ぐにではなく後から腹を立てたのか、腹をたてた私はどうしたいのか、そこ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 9 5月 2013 nothingするということ 割と平凡なものでもingをつけたり、主義主張のワクににあてはめてしまうとそれらしく価値があったり特別なもののように聞こえることが多い。 例えばただの散歩をウォーキングと呼ぶことで1つのスポーツらしきものとしてのジャンルが確立されたり、自転車通勤する人を「自転車ツーキニスト」と呼ぶことで今の自転車ブームの開始点となるムーブメントとにまでになった。 とはいえウォーキングもツーキニストもただ言い換えただ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 8 5月 2013 連休の終わりは世界の終わりか? ゴールデンウィーク最終日に車で出かけたのだが、どこへ行っても道路が今までに無いくらいに空いていた。 連休最後で晴天の琵琶湖方面ということなのでさぞかし混んでいるだろうと予想していたのに、実際は平日の夜中くらいの車の量でむしろガラガラ。運転していて快適なのは快適なのだが、この異様なまでの車の少なさは快適さを通り越して逆に不安になってくる。 なんかこう、のんきにヘラヘラ笑いながら車を走らせているべきで[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 2 5月 2013 私は「あなた」の為にこの文章を書いている 誰に向けて書くか、というのを考えながらブログを書くことが多い。私が何を考え、何を感じたのか、あるいは特定の誰かに対して伝えたいこと、分かって欲しいこと、そんなことをぼんやり思いながら文章をカタカタと打つのだ。 誰かに対して伝えたいことが何かしらあると言うからには、少なくとも無意識のうちにでもこうであって欲しいと願う未来の形を想像していることになる。しかし残念なことに、当然ながら未来は決して思ったと[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 24 4月 2013 情報不足で育った世代 私の父母の年代はモノの少ない少年少女時代を過ごしてきたせいか、モノや食べ物に関する感覚が我々子供世代と根本的に違うように感じることが多い。 そんな親世代の子である我々は、子供時代から過不足無くモノや食べ物に囲まれてきたお陰で、その親世代よりははるかにモノや食べ物に対して割り切った捉え方をしている。 しかし、我々の子供時代、モノは沢山あったけど「情報」はそれほど多くなかったように思う。「情報」を得ら[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 4月 2013 こちらスネーク、オッサンやけどノムラテーラーでお買い物したよー/おうちCQB 昔から興味はあれども入りにくい店の一つにノムラテーラーがある。 ノムラテーラーといえば、服やら衣装やら小物を手作りするデザイン系美大生やら手作り系女子が集う店というイメージがあって私にとっては激しく敷居が高かったのだが、先日どうしても欲しいものがあったので女子力強化ミッションも兼ねて頑張って潜入してきた。 例のごとく女子力強化ミッションでの試練の一つである精神攻撃がダイレクトに脳に響いてくる、 ([…] 続きを読む