ワインのジャケ買い 日記/雑記/妄談

ワインのジャケ買い

 梅酒でも買うべかーと酒屋さんをうろうろしているうちにふと目に止まったこのワイン。 チリ産、有機栽培のピノ・ノワール種、赤のミディアムーフルボディ、という事らしいがそんな事はどうでも良く、ラベルが自転車という理由だけで思わず買ってしまった。ワインのジャケ買いである。 お味は 「ストロベリーやプラム等の香りと、フレンチオークに由来するヴァニラのようなニュアンスが感じられ、みずみずしい果実味溢れる豊か[…]
山田晶 『アウグスティヌス講話』

山田晶 『アウグスティヌス講話』

ISBN:406159186X いわずと知れたアウグスティヌスの『告白』を読む事にしたので、その前にそのアウグスティヌス本人と『告白』の入門書として名高い、某キノコ先生のwebページでも紹介されている 山田晶『アウグスティヌス講話』を読んだ。 去年最後に読破したのがパスカルの『パンセ』、去年から読み始めて今年に入って最初に読破した本がこれだったので、本来ならパスカルの『パンセ』が2008年の最初の[…]
精神的成長は都市伝説か? 日記/雑記/妄談

精神的成長は都市伝説か?

「精神的成長は都市伝説」なる言葉にちょっと笑う。確かにそうかもしれない。うまいこと言うなぁ。 しかしそうなら同じ意味で「精神的転換も都市伝説」であろう。 同じ文脈で言えば、人間がおおよそ変化なり転換なりするとはとても思えない。 私の言う精神的成長とはある方向性を前提としたベクトル的なものではなく、ただ単に、人間が単純に変わる事、何らかの自分の意思やら努力やら加齢やら、外的やら内的要因によって精神的[…]
菊水若水 日記/雑記/妄談

菊水若水

夜に城南宮に行く。初詣シーズンにも関わらず誰もいない。 賽銭箱に小銭を投げ込んだ後、右手に二つ、左手に二つ鈴緒を握り鈴をガラガラ鳴らして「(戦車競争の)ベン・ハーの真似」と呟き、映画を観る事でオヤジギャクの幅も広がったと自認した。 何処もかしこも恐ろしい数の人と車で満ち溢れて、人がゴミのよう、ゴミが人のようであった。 助手席で眠りこける嫁と後部座席でぶーたれて暴れる子供たちを遊び場につれてゆくべく[…]
久しぶりに本を読む 日記/雑記/妄談

久しぶりに本を読む

昼に起きてチャーハンを作り、雑煮とおせちを食べて「12モンキーズ」「華氏451」「鉄男Ⅱ」「肉弾」と立て続けに4本の映画を観て、CDを聴きながら1/3だけ読んだ読みかけの本『アウグスティヌス講和』を読んでしまう。 正月らしくウィンナワルツでも聴きたかったけどそんなCDは家には無いので、バッハの「新年のためのカンタータ」と第九にしておいた。 『アウグスティヌス講和』を読んでとてもほっこりする。 俺は[…]
岡本喜八 「肉弾」 (1968/日) 映画

岡本喜八 「肉弾」 (1968/日)

ASIN:B0009S8G0E この日の四連続で観た映画の最後は岡本喜八の「肉弾」である。 太平洋戦争末期、洋上に浮かぶ魚雷に括り付けたドラム缶の中で特攻攻撃をするために敵の船を待ち続ける男が、爆薬を抱いた肉弾となって敵の戦車に特攻攻撃を仕掛ける事が決定した日から今までを回想する。 戦争に疑問を持ちつつも戦争反対を叫ぶわけでもなく戦争から逃げるわけでもなく従順に戦って死のうと思い続ける一人の男の物[…]
塚本晋也 「鉄男II ~BODY HAMMER~」(1992/日) 映画

塚本晋也 「鉄男II ~BODY HAMMER~」(1992/日)

ASIN:B00005HPZ1 塚本晋也の「鉄男Ⅱ ~BODY HAMMER~」を観た。 「鉄男」が余りにも凄すぎたので、その続編であるこの映画はぜひとも観ておかんと。という事で観た。 続編とはいうものの前作とストーリーや設定上のつながりは無い。 平穏に暮らす三人家族を賊が襲い、怒りによって機械の体と化した主人公は暴走して子供を殺してしまう。 怒りと自責の中苦しむ主人公を誘い出すべく、今度は妻が誘[…]
フランソワ・トリュフォー「華氏451」 (1966/英=仏) 映画

フランソワ・トリュフォー「華氏451」 (1966/英=仏)

ASIN:B0000QWX86 フランソワ・トリュフォーの「華氏451」を観た。 社会の政策として本が法律で禁じられている未来の話で、過去には火事を消す役目を負っていた「fireman」はこの時代、密告やら垂れ込みやらで本の所有者を特定しては消防車で駆けつけ、マルサのように本を探し出しては火炎放射器で燃やしてしまうという役目である。 中でも勤勉で容赦無く本を狩っていた出世街道まっしぐらの「fire[…]
テリー・ギリアム 「12モンキーズ 」(1995/米) 映画

テリー・ギリアム 「12モンキーズ 」(1995/米)

ASIN:B00005V2R0 テリー・ギリアム 「12モンキーズ 」(1995/米)を観た。 蔓延した致死性ウィルスで人口の99%が死に絶えた後の世界から、ウィルス散布に関わった12モンキーズという組織を調べ、ウィルスの抗体を作るための純粋ウィルスを持ち帰って生き残った人を救うためにブルースウィリスが過去の世界に送られる。 同監督の「未来世紀ブラジル」に通じる暗さが良い感じ。全然恰好良くないブラ[…]
元旦ということがめでたいのか? 日記/雑記/妄談

元旦ということがめでたいのか?

皆様新年明けましておめでとうございます。 2007年から2008年になって何も変わっていない土偶です。いや変わっていないのは私を取り巻く世界も同じ。結局何が変わったのだ? 2007年が2008年になったのは10進法と60進法と12進法を組み合わせた、ただの時間的な区切りと言う約束事に過ぎない。と新年早々世界にいちゃもんをつけるような事を考える。 めでたい日は日自体がめでたいのではなく、多くの人がめ[…]
PAGE TOP