日記/雑記/妄談 10 11月 2007 急降下爆撃 DVDで「ポネット」を見た。なぜか「母を訪ねて三千里」のようなものだと思っていたけど、ある意味で「母を訪ねて三千里」であった。 結局、ちびっ子の「死」の受け取り方は35を過ぎたおっちゃんには余り参考にならなかった。 それよりも、子供に適当なことを言うと後が大変だなと思った。 オムレツ馬鹿といわれるくらい毎日狂ったようにプレーンオムレツを作っているけど、今日は趣向を変えて納豆オムレツを作った。 牛乳[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 9 11月 2007 観覧車 やっぱり私は人として根本的に絶対的にずれているのではないか。という思いを強くする。 私は私以外の何者でもありえないし、私以外の何者も私ではありえない。 などと思っているのは自分だけだろう。結局のところ、大抵の人間は社会から見た場合代替可能な存在である。 私にとっての闇は他人から見て全く闇に見えないらしい。 他人から見た私は私自身が最も遠いと思っているものに見えるらしい。 他人から見た私と、私から見[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 8 11月 2007 人生、ティッシュペーパーのように? 目を閉じても開けても全く差のない暗闇の中で目を開けているのはとても辛い。 どうせ先なんか何も見えないのだからと目を瞑りたくなる。 なんか後戻りの出来ない一歩を踏み出しかけてしまったような気がする。 人間一人の人生をティッシュペーパーのように浪費することなどとても簡単だと思う。 「汝の人格および他のすべての人格の内に存する人間性を、つねに同時に目的として扱い、決して単に手段として扱わないように行為せ[…] 続きを読む
映画 7 11月 2007 スタンリー・キューブリック「スパルタカス」(1960/米) ASIN:B00024Z400 スタンリー・キューブリック「スパルタカス」を前日に前半、この日に後半を見た。 トラキア人の剣闘士奴隷スパルタカスと、彼の起こしたローマに対する反乱を史実に基づいて描いた物語である。 主演のカーク・ダグラスから雇われ監督として呼ばれたキューブリック自身は思ったように好きなようにこの映画を撮れず、これを死ぬまで自分の監督作品として認めなかったらしいけど、それでも面白かっ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 6 11月 2007 電気羊の夢を見る傲慢 夜遅くからローマの剣闘士の物語「スパルタカス」を見始めたものの、結局時間の都合もあり半分の休憩の時点で止めた。 どこまで行ってもモノとして扱われる、彼らの奴隷としての境遇にいたたまれなくなる。いくら強く賢くても奴隷は所詮奴隷でしかない。 いくら自立制御のオートパイロットで良く働いたとしても、所詮機械は機械である。 忘れがちであるけど、よく働く機械は、あまり働かない人間のために存在するとされるのであ[…] 続きを読む
映画 5 11月 2007 黒澤明 「白痴」(1951/日) ASIN:B00006RD6E 黒澤明の「白痴」を観た。これはタイトルどおり、黒澤明も大好きらしいドストエフスキーの同名の小説の映画化である。 ドストエフスキー原作で黒澤明が監督で原節子と三船敏郎が出てるとなればもうそれだけで私のツボを直撃である。 舞台はペテルブルグではなく札幌で、登場人物も日本人になっている。舞台や登場人物こそ違えど、いかにも寒々しい雪と吹雪と白い町並みの環境的な状況、登場人物[…] 続きを読む
映画 4 11月 2007 黒澤明「隠し砦の三悪人」 (1958/日) ASIN:B000UH4TT6 黒澤明「隠し砦の三悪人」を観た。ストーリーは戦に破れて落ち延びた姫を、お家再興のために膨大な軍資金と共に、武将の一人が道中で会った百姓二人と同盟国まで送り届ける話である。黒澤明的に典型的な娯楽時代劇という感じであろうか。 スターウォーズがこの映画からたくさんのヒントを得て作られたというのは有名な話らしく、世界的にも評価が高いらしい。しかしながら私はスターウォーズを見[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 3 11月 2007 ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに 仮退院のお手伝いをし、パン食べ放題と化したお食事会に参加する。 主催者の某氏がデザートを選ばせろと店に電話で交渉しようとしていたけど、この店はパンお代わり自由なのであり、私に言わせれば「ケーキが無ければ、パンを食べればいいのに」である。 そして同氏から肥やしとなっていたらしいDIATONEのDS-66Zを奪ってくる。 おおーいい感じ。結構憧れのスピーカーやったので嬉しいなぁ。ボリューム大きめでブリ[…] 続きを読む
音楽 2 11月 2007 ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ バックハウス、内田光子 ASIN:B000CBNZ5O ASIN:B00005FLK0 ベートーヴェンの最後の三つのピアノソナタ、30、31、32番を満を持して録音された内田光子の演奏と、古典的名演であるバックハウスの二回目の全集録音で聴いた。 内田光子の演奏は全体的に没入感と感情移入たっぷりでとても雄弁な感じがする。とても丁寧で気を使っているのが感じられ、ちょっと端正過ぎるような気もするけど32番の第2楽章はこんな風な[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 1 11月 2007 人の話を聞かない力 誰かが誰かの事をとやかく言うのを聞く時、もともと自分の中にあったその人に対する見方や評価を変えずにいるのはとても難しい。 他人の言うスキャンダラスな「事実」とされるものはなぜか不思議と信じやすいものである。 しかし、ある人のまたある人への見方はある人の立場から見たものであって私から見たものではない。 真偽のレベルが問題になる事はもちろんあるとしても、それ以前に私では無いある立場のある人のまたある人[…] 続きを読む