日記/雑記/妄談 16 4月 2007 傭兵の用兵 某氏の日記にヘルプデスク的業務でいつも椅子に座っているだけで質問もなく、暇で暇で申し訳ないくらいだ。と書いてある。 色々な輩に髭の垢でも煎じて飲ませたいくらいの心意気であるが、待機業務と言うものもまたあるので気にする事はあるまい。と申し上げたい。 何かあったときの伏兵である。動かずにターゲットを待ち続けるのも狙撃手の仕事である。と私は思う。 何事も一方だけが全面的に正しいという事はありえないし、何[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 15 4月 2007 ベートーヴェン チェロソナタ Pierre Fournier & Wilhelm Kempff この日もいい天気だったが、一日引き篭もっていた私には直接的な恩恵は無し。 引き篭もりつつ本を読み音楽を聴き、ウトウトして目を覚まし、本を読みつつ音楽を。 こういう休日の過ごし方を、どれくらい繰り返しているのだろう。誰とも接しないでひたすら内へ内へと内向する。自分の井戸を掘ったところでどこにたどり着けると言うのだ? 某レディの「外に出ないと!」という言葉が頭に木霊する。 しかし、開けっ放した窓からは[…] 続きを読む
本 14 4月 2007 カズオ イシグロ 『わたしを離さないで』 ISBN:4152087196 長崎県出身の日系イギリス人で、ブッカー賞作家であるカズオ・イシグロの2005年に出版された『わたしを離さないで』を読了。 内容は「介護人」や「提供者」で仄めかされる秘密を中心に、その秘密ゆえに色づけされる、ある施設の子供達の成長物語である。 直接の物語として話される内容が余りにもありがちでどこにでもある物語であるだけに、逆にそれがその秘密とのコントラストで重くのしか[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 13 4月 2007 男前は軍縮を 職場の爽やか過ぎて眩し過ぎる某氏(男)がいつぞや、濃紺のブルージーンズに洗剤のCM並みに白い無地の長T、そして黒の2つボタンのジャケットといういでたちをしているのを目撃してカッと頭に血が上った事があった。 もう卑怯すぎると言うか、ゴルゴ13にレミントンM700、弘法にエクスカリバーな勢いである。 並みの腐女子が迂闊に見れば網膜が焼け切れ、良く訓練された腐女子でも、ポケモンフラッシュを見たちびっ子並[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 12 4月 2007 でも、花よりネタ 仕事後に傭兵仲間と円山公園で桜を見る。 狂い咲きとは良く言ったもので、染井吉野の咲き具合と散り具合の中にいると本当に狂ってしまいそうであるというかもう狂ってる? かの有名な枝垂桜はちょうど満開であった。こういう風にちゃんと見に行ったのなんか本当に何年ぶりだろう。 桜を見ても、あたりの人間が携帯でパシャパシャやってる中「ほー」と見上げるしかせんのに、丘の上の東屋にあった「野宿禁止」の看板をPHSのカ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 11 4月 2007 FF的大人考 このくらいの年になると「子供っぽい」という言葉は使っても「大人っぽい」という言葉を使う機会なんか殆どない。。 そういうわけで久々に聞いた「大人っぽい」と言う言葉は逆に新鮮だった。 しかし、私くらいの年代が「大人っぽい」となると、それは「年相応」を指すのではないか? 「大人っぽい」とは逆から言えば「大人ではない」という事である。 この年代で大人ではないのはどちらかと言うとダメなんじゃねえのと思うのだ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 10 4月 2007 120の瞳(多っ!) 毎年恒例となりつつある、入学したての新入生向けの「パソコンの基本的な使い方の説明」を一年ぶりに行ったわけやけど、プレゼンの中にネタを仕込んで笑わせようと言う魂胆で、パスワード変更とパスワードの例などで、「○ドン!良いパスワード、悪いパスワード、普通のパスワード」とやろうとしたのだが、絶対わからへんやん。相手は平成生まれやもんなぁorz ということで諦めて「こんなパスワードは嫌だ」でお茶を濁しておい[…] 続きを読む
本 9 4月 2007 シャーロット・ブロンテ『ジェーン・エア』 ISBN:4900833193 ISBN:4900833207 この間の送別会で同僚の某氏がブロンテ姉妹大好きっ子だという事が判明し、中でも一番は『ジェーン・エア』との事なので、久しぶりに読んでみるかという事で読んでみた。 過去に一度読んだ事はあるけど、読み直すのはかれこれ15年以上ぶりになるかと思われる。 読んだのは、昨日返却に行った時にたまたま図書館にあった、発行所:京都修学社 発売元:英伝社[…] 続きを読む
本 8 4月 2007 ジョージ・エインズリー 山形 浩生 (訳) 『誘惑される意志 人はなぜ自滅的行動をするのか』 ASIN:4757160119 この本を読もうと思ったのは、本の内容が面白そうというのもあるけど、結局、訳者が山形浩生だからという事になるのだろう。 柴田元幸などと同じように、この人が訳したいと思うなら間違いないやろうというところか。 酒やタバコ、ギャンブルや浪費、はたまたダイエットや勉強の挫折など、目先の欲望にとらわれて結局は損をして後で後悔するのがわかっていても自滅的な行動を取ってしまう経験は[…] 続きを読む
本 7 4月 2007 J・M・クッツェー 『ダスクランド』 ISBN:4883190293 ジョン・マックスウェル・クッツェーのデビュー作である『ダスクランド』を読了。 タイトルの意味は「薄暗い国」或いは「斜陽の国」というところだろう。 本の構成は綿密な計算と練りに練った構成を感じさせる二部構成になっている。 ベトナム戦争での架空の「神話作成部門」なるプロパガンダに関する部隊に所属する構成員を、主に彼の自意識のレベルで描いた物語が前半で描かれ、 後半では南[…] 続きを読む