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2008年1月14日

アレックス・コックス 「レポマン」(1984/米)

amazon ASIN-B000G7PSIGこの映画はいわゆる「パンク映画」という括りになるらしい。
パンクといえば、商業主義的なものに飲み込まれることでテクニカルで理論的な方向に偏重した「ロック」への反発を基盤にした、テクニックよりも勢いを重視した攻撃的な演奏がメインとなる音楽ということになるらしく、確かにテクニカルで理論的な商業主義的映画とは趣の異なる勢いのある攻撃的なこの映画がパンク映画と呼ばれるのも分かるような気がする。
スーパーを首になったパンク少年がひょんなことでローン未払いの客の車を回収する「レポマン」と呼ばれる仕事に就き…
という感じで物語は始まるけど、先輩レポマンとの人情ものになるのかと思えばそうでなく、出会った少女とのラブストーリーになるのかと思えばそうでなく、対立組織との抗争になるのかと思えばそうでもなく、ストーリーは全く脈絡無くあらゆる方向へ中途半端に伸びてゆく。しかも伸びたまま伏線でもなんでもなく伸びっぱなしで、途中から宇宙人だのUFOだの秘密組織だのまで出てきてますます訳が分からなくなる。
最後の最後にいたっては全く訳がわからないとても素敵な終わり方である。


頭と柄の悪い人しか出てこない、頭と柄の悪い、面白ければ何でもええやん。という姿勢が存分に伺えるB級、バカ映画テイストのみで構成された映画であった。
「死霊の盆踊り」や「スターシップ・トゥルーパーズ」などのようにある程度まじめなものを撮ろうとしてB級バカ映画になってしまったのではなく、最初からこれを撮ろうと狙って作られたところが知的に洗練されているところなのだろう。という所を見せないのが素晴らしいと思った。
この映画にはコアなファンが多いという話やけど、なるほど納得できたような気がする。

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