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2008年1月24日

北野武 「3-4X10月」(1990/日)

北野武の「3-4X10月」を観た。
前から見ようと思っていたのになぜか機会が無かったのやけどようやくにして観る事が出来た。
ある無気力でぼんやりした男がヤクザに因縁をつけられた事を発端に、その男の所属する草野球チームとその暴力団が抗争を始める。その男は友人と銃を買うべく沖縄に旅立ち…という話である。
と書くと如何にも娯楽映画的に面白そうやけど、「難解で不条理なストーリー展開」という世評どおり、本筋からすっかり脱線したような話が淡々と続く。
しかしただ淡々としているだけでなく随所にシュールな笑いと突然訪れる暴力やとか死がちりばめられていて、淡々としている割に安心して見ていられずなんともいえない緊張感が全編を通して漂っている。
なんかこんな不思議な映画初めて観た。


柳ユーレイのやる気も覇気も能動性も無い言われた事だけをする無気力な主人公にかなりびっくりしたけど、その他の登場人物の誰もがリアルに怖かったり不気味だったりする。
中でも、たけし演じる沖縄のヤクザのキャラクターが強烈やった。利己性にのみ貫かれた、サドですらない暴力性は圧巻である。余りの暴力の突然さが余りに日常に溶け込んでいてなんともいえない気分になる。
淡々として静かな雰囲気であるがゆえに暴力と狂気がとても引き立っていた。
んでもってそんな暴力や狂気は自分たちの直ぐそばにも当間のように漂っている事を感じさせるような、なんとも強烈な映画やった。

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