映画:「黒いチューリップ」 / アラン・ドロンがいっぱい? / クソゲーの臭いのする映画

amazon ASIN-B00006JL7V またしても年末年始に見た映画を紹介。
かのアレクサンドル デュマが原作の、アラン・ドロンが怪盗黒いチューリップとその弟の二役を演じた1964年の「黒いチューリップ」である。
革命を控えた18世紀のフランスを舞台に、大金持ちや貴族から強盗を働く義賊(本人も貴族)である「黒いチューリップ」が活躍する話である。
はずであるが、どう見ても「黒いチューリップ」がただのごろつきや盗賊にしか見えない。強盗される貴族は殺さないけどその護衛の兵士は殺すって無茶苦茶やん。
それから、昔の映画に良くありがちなのだろうか、やたらと同じ音楽を使いまわしていて耳に残ってしょうがなかった。
アラン・ドロンが馬とじゃれてるだけとかのストーリと何の関係もない「これはいらんやろ?」ってシーンがやたらと多い。
ムム…これはひたすらアラン・ドロンを露出するアイドル映画なのであろう。そういえばアラン・ドロンはいたるところで無駄に胸はだけてるし。
アラン・ドロンが好きな人には「きゃーっ!」とたまらんのでしょうな。


しかし、特にアラン・ドロンが好きでない人にとっては、なにかこう特に好きでも思い入れもないキャラクターのキャラクターゲームをやらされているような気分だ。
そして、大抵の場合「はいはいこのキャラクター動かしておけば良いんでしょ」的な作りのキャラクターゲームがクソゲーにしかならないように、この映画はとてもファミコン全盛期のクソゲーの臭いがするのであった。
この映画を見終わってすぐに、切り落とされた人の手首を咥えて歩く野良犬のシーンを見たくて、この映画の3年前の1961年に作られた黒澤明の「用心棒」を冒頭だけを観たのだが、これはもう映画としての格がぜんぜん違うですなぁ。



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