中島義道『孤独について 生きるのが困難な人々へ』

なんかこの人の書く本のタイトルは攻撃的やなぁと思う。
この本は、この間エントリにもした『働くことがイヤな人のための本』と一緒に100円で買った。
内容としては著者「中島義道」の半生を「苦しみ」と「自ら選び取った孤独」と言う観点で述べてあるような感じ。
多かれ少なかれ誰でもこの著者に共感する部分はあるやろうけど、ここまで思い詰めるひとは中々いないやろうと。
中途半端なものが多い世の中で、この人ほど徹底しているのは見てて気持ちいい。


amazon ASIN-4166600052この人の本を読むのはこれで三冊目やけど、どの本も切実でどこか息苦しい。
何となく親近感とか好意のようなものは抱くけど、正直見ているところとか目指しているものは大分違うように感じる。
どちらかというと俺も思い詰める方やけどこの人ほどではない。俺はまだまだ気楽な方やったんやなと。
それから、何かしらについて考えて考え続け、突き詰めて突き詰め続けてゆけば、どうしてもある意味で宗教的になってしまうのは、仕方ない事なのか、それとも必要な事なのだろうか、宗教的だけど宗教者でない人間というのはただひたすら苦しむしか道はないのだろうかと思った。

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