グイン・サーガ 109巻
いつの間にか発売されていたらしく、仕事帰りに買って夕食後に読んだ。
後書きで作者自身が言っているように、作者自身が楽しんでいるのが伝わってきたし、読んでいる方も楽しかった。
この本を読むのは高校前からの習慣になっているので、読むとやっぱり時間が流れているのを感じる。
この世とまったく違う時間が流れ、全く違う人たちが生きているのを感じられる世界があるというのは良いものだ。
現実にあるはずのどこか他所の国よりも、完全な虚構であるこの本の中の世界の方がリアリティーと勝手を知っているように感じるのは読む度に不思議な感覚がする。
こういう感覚を周期的に味わっていると、そうでない人と比べて、きっと世の中とか現実に対する感覚が変わってくるだろうと思う。
どう変わるのかはわからんけど。
本の話とは全く関係ないけど、我々の回りでは30才という年齢は高いものとして扱われる場合が多い。
当然それはこういった20そこらの人間が多い環境であるが故の相対的な見方なんやろうけど、年配の人から見れば俺なんかまだまだひよっこな訳である。
で、「まだまだ若いやん」と言われると結構違和感を持つものの、25才の人間が「もう年やし」とか言ってるのを目の当たりにすると、俺も年配の人のように「まだまだ若いやん」としか思わないので、そういう意味では一生そういう違和感は消えないのだろう。
当然、世には自分より若い人と、年を取った人はいくらでもいる。
結局だれしもが「〜〜するには若くない」という評価を一生涯の間、自分に課しているわけやろうけど、それでも俺は34才に相応しい言動をしているかと言えばそうでなく、言動が若いと言えば響きは良いけど、幼いと言えばとたんに否定的な雰囲気になってくる。
それでも34才という年は手当たり次第に色々な物を試してみる年ではないし、その年に俺は全然相応しくないやん。と自分自身でも思った。
とまぁ、本とは全く関係ない話やけど。