風邪のときに見る夢
この日は出勤する寸前まで休む気でいたけど、何かの拍子に何かが「ぱちっ」と一瞬で切り替わって出勤することにした。
体調が悪い時に出勤して思ったよりも弱っていて「休めばよかった」、あるいは休んでからあまり弱っていなかったことに気づき「出勤すればよかった」と思うことは多い。
しかしこの日は午前中はともかく午後からは思ったよりもふらふらになったけど「出勤して良かった。」な日であった。
そしてこの日から風邪で寝込んでいるときに見る夢を見なくなった。
ということで、今回の風邪で寝込んでいるときに見た夢を書いてみる。
その1:
べちゃべちゃの地面に鼓動にあわせてフラッシュのように縦、横と交互に白い光の亀裂が入り、その亀裂からどこかの町並みのようなものが透けて見えていた。なんかとってもタルコフスキーちっく。
その2:
たとえば「重力」や「質量」とか「力学」や「関数」などの実体がなく概念でしかないものの概念そのものが頭の中に直接流れ込んでくるけど、夢としてはそれらの概念が映像の次元との交点で影として映像化している。
具体的にはいろいろな太さや長さや厚みを持つ黒い線が灰色の背景を動き回っているような感じに見えるのだが、どちらかと言うとそういった「映像が見える」のではなく、脳が流れ込んでくる概念に反応して「映像として見える」と言った感じだろうか。
映像として見たものをすでに知っている何かに置きかえて理解するのでなく、頭の中にダイレクトに概念が伝わってきて、その反応として何かが見えるのは、入力装置を出力装置として使うような、いつも全く使わないような頭の使い方をしてとても気分が悪い。
普段はこんな夢は見ないのに、風邪を引いたり熱でうなされたりすると見る夢はほとんど同じで、物心ついたころから「概念の夢」はずっと見続けている。
ここ数年はずっと風邪を引いて寝込む事なんかなかったので、久しぶりにこの夢を見てちょっと新鮮だったうえにちょっとした懐かしさまで感じた、この夢を死ぬまで見続けることになると思うととても不思議である。
しかし、どうせ見るなら、理解できないままでなくちゃんと理解したいと思うのであった。
また、大抵の人は子供のころから見続けている夢を持っているようで、人によって全く違うそんな夢の話を聞くのはとても面白い。