ニンフの群れ

今日は「ガソリンストーブを使って土鍋でご飯を炊こう企画」という事で車で山へと向かう。
山奥へ向かえば向かうほど森が濃くなり川幅が狭くなる。舗装道路以外に文明の影響は全くなくなってくる。
明らかに空気の質と温度が違う。
林道の脇に車を止め、鬱蒼と茂る北山杉の森を縫って流れる、痛いほどに冷たい、まさに清流と呼ぶに相応しい川縁に降りる。


河原に降りて川の水で米を炊く。大火力のストーブなので直ぐに米が炊ける。蒸らし時間の間に七輪に炭を燃やす。
土鍋のせいかストーブのせいかは解らんけど、とにかく良い感じにご飯が炊ける。
炊いたご飯と焼いた肉を食べ、食後にコーヒーを煎れる。
食べ終わって後かたづけが終わるとあたりに生えているフキが目に付く。
とりあえず目に見えるのを片っ端から採集。
川で洗った後、葉っぱと茎に分け、これまたガソリンストーブで沸かした鍋に投入。
沸騰したところで火から下ろし網状の袋に入れて川にさらす。
一口食べると、味付けは皆無やけど確かに春の味。たいがい川の水にさらしたので苦みも少ない。
家で煮物でにでもしよう。
川で釣りをしようかと思ったけど、川幅が狭く水深も浅いので魚の気配は全くない。しょうがないので河原でしばらくフライキャスティングの練習をしてから帰って来た。
花粉症の人はこの北山杉の森を見ると発狂しそうやけど、俺は花粉症じゃないので無問題。異様に暑い日やったけど、川の横はとても涼しかった。琵琶湖と違った渓谷の雰囲気もまた中々良かった。
日暮れ時の川縁でモンカゲロウやトビケラが乱舞する様はもう何とも言えんね。フライの世界で「ニンフ」と呼び習わすのがよく解る。
ガソリンストーブの「コールマン533」はかなり使い勝手も燃費も良い事を確信。
これは良い買いもんやった。
で、汲んで帰った湧き水を飲みながら今これを書いている。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。

PAGE TOP