πの日は白い

今日は3月14日ということで円周率のπ(パイ)の日らしく、あー目出度い目出度い円周率である。(謎
円周率は3.14159265…と無限に続く超越数であるってのは誰でも知ってるけど、考えてみれば、直径が1メートルの円を作ったら、その直径は円周率*1メートルの長さになっているわけで、その円周の正確な長さは超越数なのでπ(パイ)としか言えずに、書き記す事も測り切ることも出来ないってのは激しく違和感があるように思う。
現実として超越数である円周率の数を直径1の円の直径の長さとして見る事が出来ても、それを理解できない。
この円の直径は1です。とは言えても、この円周の長さはπ(パイ)です。としか言えんわけである。


普段我々は1000円を3人で分けるとかいった場合に2人が333円で1人だけ334円といったふうに対処して循環小数を回避するような、割り切れる世界を作りながら住んでいるわけやけど、実際、無理数は有理数よりも多いわけである。というか世の中の殆どが無理数で出来ている。
昔、高校の数学の時間に、1が 0.999…と無限に続く少数でもある、といった、整数が循環小数の和であるという禅問答のごとき証明の式を見せられて愕然としたのを今でも思い出す。
いかに我々が限定された世界に住んでいるか、いかに理解しやすいものだけを便宜的に理解して生きているかというのが良くわかる。
世の中割り切れることなんか殆ど無いのが当たり前である。
我々の周りには想像もできない世界が遥か彼方まで広がっているのである。
と言えば、何らかの慰めになるかもしれない。
そういう意味で、3月14日は如何に自分が限定された世界にしか住んでおらず、外の世界が広いかというのを知らしめるために制定された白い日に違いないと思うのであった。

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