「何で月曜日やのにこんな人多いねん」な真夏の夜

仕事帰りに鉄板焼きを食べる。お好み焼きとか焼きそばを食べに行く事って今まであまり無かったのだが、最近は良く行くようになったし、梅酒も飲むようになった。自分の殻が溶けつつある事実をこういった細かい事がきっかけになって感じる場合が多いように思う。
鴨川の床で涼しい風に吹かれながらシアトルなコーヒーを飲み、等間隔に並ぶカップルの後ろで傍若無人な若人が花火で戯れる様を眺める。友人の輪の中にねずみ花火を投げ込んでパニックを誘発し、打ち上げを地面でバウンドさせ、奇声を発して逃げ惑う友人に大笑いする様子になんとも言えない甘酸っぱいような懐かしさを覚える。
打ち上げ花火のパラシュートを先を争って取り合うのはお決まりとしても、隣の店の床にパラシュートを打ち込んで店の女将に睨まれ、一気にトーンダウンしてそそくさと撤収してしまう様を見て、「分別のある若者は魅力が無い」というようなことをドストエフスキーが書いていたのを思い出す。いや、この場合は分別ではないやろうけど。
とにかく、睨んだ女将に笛ロケットを打ち込むくらいの、金と分別は無いけど制御できないエネルギーと時間と勢いと性欲だけはある若人の心意気を見せて欲しかった。あくまで心意気だけね。
そんな感じで、何で月曜日やのにこんな人多いねん。と思った真夏の夜であった。

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