小さな巨人は普通の人

ごく一般的なピザを注文したつもりが運ばれてきたものがティッシュの箱くらいの大きさの餃子状のものでびっくりした。
と言っても生地が膨らんでいるだけで中は殆ど空洞なので、いざ食べ始めると見た目ほどのインパクトは無いのやけど。
なんでもこれはただのピザじゃなく「カルツォーネ」なる食べ物らしい。ネットで調べてみると同じ名前で同形状でかなり小振りのものがチェーン店のパン屋さんで売られているようだ。そういえば見たことあるような気もする。しかしそのパン屋さんで売られているものとそれが同じ名を冠するものだとはとても思えない。
余りにも大きかったり小さいものはその「大きさ」や「小ささ」だけが際立って他の特徴を隠蔽してしまうように思える。「巨大何々」や「極小何々」は「何々」が大きくなったり小さくなったものというよりは、「何々」ではない全く別の物のように見える場合が多い。
極端なサイズの違いは、そのものと他のものの大きさ以外の類似性を吹き飛ばして、圧倒的な独自性を主張するすほどの強烈な概念なんだなぁと。

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