日記/雑記/妄談 7 3月 2010 ジャック・チボーという名の友人 ISBN-10: 4560070504 ようやくにして『チボー家の人々』の最終巻、「エピローグⅡ」を読み始めた。 なにしろエピローグだけで二冊もあるくらいの長さである。 全13巻もの膨大な長さの物語ももうこれで終わりであると考えるととても寂しく感じる。 何ヶ月もかかって一つの長い物語を没頭して読んでいると、確かに生活の隅々にまで本が染み通って来る。 高野文子の『黄色い本』の「ジャック・チボーという[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 5 2月 2010 古い友人と会う 仕事帰りに突然電話がかかってきて、突然会うことになった古い友人と飲みながら夜中まで喋った。 中学時代からの友人で、お互いがお互いの人生で起こったことの大半を知り尽くしているような間柄でありながらも、お互い全く逆と言っても良い方向を歩んでいる二人である。 お互い酔っ払ってお互いがお互いの話を頭から聞かずに罵り合いながらも、自分の中にある問題を相手にぶちまけている。気がつけば、誰にも言えないだろうなぁ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 4 2月 2010 パリ、ジュテ~ム?? 最近ちょっと「写真」に興味が出てきて、って言っても見るほうであるが、よく写真集を借りてきたり立ち読みしたりで見ることが多い。 日本人からフランス人まで色々な写真家の写真を見ているのだが、フランスの写真にはやたらとキスをしているシーンの写真が多いような気がする。 ロベール・ドアノーのパリ市庁舎前のキスは有名であるが、同じドアノーのこれやこれ。それから20世紀を代表する写真家と言われるアンリ・カルティ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 29 1月 2010 サリンジャー死す / 『ライ麦畑でつかまえて』 / 「ひきこもり」最終形態サリンジャー ISBN:4560070512 ISBN:4560047642 今日サリンジャーが死んだ。 もしかすると、昨日かもしれないが、私にはわからない。ってその書き出しはカミュ ですね… ということで、サリンジャーが死んだので私の大好きな本のひとつである『ライ麦畑でつかまえて』 とサリンジャーについて書いてみる。 この『ライ麦畑でつかまえて』 は主人公ホールデン少年がオトナ社会の欺瞞と醜さに耐えられずに社[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 28 1月 2010 『バビル二世』を読む。/漢の中の漢ヨミ、それにひきかえ超ニートの少年バビル二世ときたら…三つのメイドさんに命令だ、ニャー! ASIN:4253903614 最近はやたらと長い『チボー家の人々』を読み続けているのだが、それと平行して古くて有名だけど読んでいなかった漫画なんぞも買ってきて読んでいる。 最近読んだのは、子供の頃にテレビでやっていたアニメが大好きだった『バビル二世 』である。 超高性能コンピューターに守られたバビルの塔に住んでいるバビル二世がロデム、ロプロス、ポセイドンの三つのしもべと共に、世界征服を企む悪者の[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 8 1月 2010 極寒の夜の燃やす書類で焼き芋&スイーツ(w そういえば、2009年最期のカフェ土偶は「極寒の夜の燃やす書類で焼き芋&スイーツ」であった。 部屋の片付けによって大量に出た、シュレッダーするには量が多すぎる、いらなくなったちょっと重要だった個人情報満載な書類を大量に燃やしたのだ。 夜の琵琶湖岸を煌々と赤く照らす炎はホイルに包んだサツマイモをいい具合の焼き芋にしてくれた。 寒風吹きすさぶ中、書類で焼いた芋を食べ、買って来たプリンやケーキを食べなが[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 7 1月 2010 年末年始とアクティング・アウトとしてのグタグタ 去年、笠原嘉の本を色々と読んで、知っていたつもりでも改めて知ると視界が開けるようにすら感じた概念に「アクティング・アウト」がある。 これは主に精神医学や心理学で使う、患者が欲望や葛藤や苦しみをそのまま言葉としてあらわさずに、一見それらと全くは関係ないように見える行動で表現したり解消しようとしたりする事を指す言葉であるが、それを被治療者が治療者を見る視点ではなく、単純に日常的な他人や自分に対する視点[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 2 1月 2010 謹賀新年2010 あけましておめでとうございます。 土偶StaticRouteのイメージキャラクター「SUNキリン」と次期イメージキャラクターを虎視眈々と狙う「ぷれでタン」(とその兄)で新春のご挨拶を申し上げます。 本年も土偶と土偶StaticRouteをよろしくお願い申し上げます。 (さらに…)[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 28 11月 2009 むっつりスイーツ / 「スイーツ誘引フェロモン」は「非スイーツ忌避剤」として働く 同じ系列のお店でも立地と店舗によってまったく雰囲気が違うことが良くある事を、先日は王将の例を引いて書いてみたが、こんどはとあるスパゲッティー屋さんの話。 個人的には特に高いわけでもめちゃくちゃ美味しいわけでもないと思う生麺を売りにしているスパゲッティー屋さんであるが、特定のある店舗だけは立地条件のせいか店舗の雰囲気のせいか、なぜかやたらとカップル率が高いスイーツな雰囲気満開である。 (ここでいう「[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 26 11月 2009 王将のイデア / 蝿の王 同じ系列のお店でも立地と店舗によってまったく雰囲気が違うことが良くあるが、最近やたらと綺麗な王将に慣れていたせいか、昔ながらと呼ばれる王将の厨房を眺めるカウンターに座って激しくカルチャーショックを受けた。 店主が咥えタバコでサラダのレタスを剥く、中華鍋を洗う布巾が限りなく黒に近い色の茶色をしている、どうやればこれだけ汚れるのか疑問に思う厨房、汚いと綺麗といった程度の差を問う比較の概念を超越した汚さ[…] 続きを読む