わらべ、白影、梅雨 日記/雑記/妄談

わらべ、白影、梅雨

ASIN:B000MGBS58 どういうわけか「ドリームガールズ」を見た。特にミュージカル好きでもないけど面白かったのだが、出てくる主役の三人が欽ドコに出てきた「わらべ」の「のぞみ、かなえ、たまえ」とキャラが被りまくって、いつ「めだかの兄弟」を歌いだすかドキドキであった。だけど大きくなっても、めだかはめだか。すいすい。 って、今思えば夢も希望もない歌やな…若人は知るまい… 新しく買ったメッセンジャ[…]
ジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ―バタイユ作品集』

ジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ―バタイユ作品集』

ISBN:4042400019 ジョルジュ・バタイユ『マダム・エドワルダ―バタイユ作品集』を読んだ。 バタイユと言えば一応思想家ということになっているわけやけど、実際に話題に登る場合はネタ的にエロい部分で言及される事が多くって、実際彼がどういう思想を持っているのかというのは良く知らなかったわけである。 大抵エロティシズムを全面に出して小難しい事を言う奴は「ただ、お前がやりたいだけやろう」とか「お前[…]
殺意と食欲の水族館 いきもの

殺意と食欲の水族館

良い天気。朝から須磨の水族園に出かける。大量の魚が水槽で泳ぐ様は魚好きには堪えられない風景であり必然的にテンションが上がる。 ロウニンアジ、クエ、マダイ、いつかこんな奴らの鰓蓋を銛で貫いて押さえ込み、ナイフを脳天に突き立て、三枚におろして刺身とカルパッチョとお茶漬け、煮物焼物蒸し物にして胃袋に収めたい。 次々と現れる魚たちに対して、土偶解説員は市価とどうやって食べると美味しいかをメインに野良解説を[…]
カオスに良いも悪いもあったもんじゃない 日記/雑記/妄談

カオスに良いも悪いもあったもんじゃない

風呂に入ってベートーヴェンの交響曲第五番を聴きながらバタイユを読んでいると、風呂のまったりした心地良さ、バタイユのド変態っぷり、ベートーヴェンの深刻さ、全てを同時に味わうのが余りにちぐはぐなような気がして、混乱するかと思えばそうでもなく、全体として高みから見下ろしてみれば意外にしっくり来ていて、まぁ世の中こんなもんやろうと。 自分の中にある動機の部分と感覚の部分の有無と是非を論理で補足しようとして[…]
ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ フリードリヒ・グルダ 音楽

ベートーヴェン:最後の三つのピアノソナタ フリードリヒ・グルダ

ウラジミール・アシュケーナジの演奏でベートーヴェンのピアノソナタに開眼した故に、ベートーヴェンのピアノソナタと言えばアシュケーナジが私の基準演奏である。 最近グルダの二回目の全集録音のCDがばら売りされている中で最後の三つのピアノソナタを買ったのだが、グルダの演奏を聴くと如何にアシュケナージの演奏が美しさと優しさに重点を置かれていたのかが良くわかったような気がした。この辺はアシュケナージがショパン[…]
命短し恋せよ乙女、乙女老い易く恋成り難し 日記/雑記/妄談

命短し恋せよ乙女、乙女老い易く恋成り難し

ASIN:4790250539 百本の足を自由自在に優雅に動かして歩くムカデが「どうやってそんなに上手に歩くのだ?」ってな事を聞かれて、それに答えようとして「52本目の足の次に28番目の足を…」ってな感じで、考えても考えても自分がどう動かしてるのかわからず、更に考えれば考えるほど歩けなくなる。って話が童話だか絵本だかにあると、どこかで読んだか聞いたかしたことがあり、調べてみた結果、おそらくこの『ど[…]
スターシップ・ロワイヤル 映画

スターシップ・ロワイヤル

先日から「SAYURI」「カサブランカ」「風の歌を聴け」等と脈略なく色々映画を見ているのだが、以前から最も好きな映画の一つ「スターシップ・トゥルーパーズ」の続編を見た。 「スターシップ・トゥルーパーズ」の原作は「パワードスーツ」なる概念を作ったSF小説の金字塔らしいけど、監督のポール・バーホーベンは原作も読まずにただ「虫と人間との戦いがやりたかっただけ」というコンセプトで作った、青春物語、恋愛物語[…]
モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310 グレン・グールド 音楽

モーツァルト:ピアノソナタ第8番イ短調K.310 グレン・グールド

私は常々自閉的な人間に惹かれる傾向があるようで、このグレン・グールドなんかはそういう観点からいって最高に自閉的で魅力的なピアノを弾く人間やと思っている。 しかしながら自閉さえしてれば誰でも良いと言うわけでもなく、その自閉的な人が自分の中に持って閉じこもっている美しい世界をチラッと見せてくれて、それを我々が垣間見る瞬間が良い訳で、その各々の閉じこもっている世界が美しくないといけないのである。 例えば[…]
麻婆ゴーヤ豆腐 生活

麻婆ゴーヤ豆腐

週末恒例のお料理ブログ、今回の献立は、「麻婆ゴーヤ豆腐」、「小松菜の白鰹節あえ」、「焼き茄子オルレアンの乙女風」、「豆腐とワカメとシメジの直球味噌汁」となります。 麻婆ゴーヤ豆腐というものの、ゴーヤチャンプルを作るつもりが調べもせずに以前食べた記憶だけを頼りに作って、これはゴーヤチャンプルというよりは麻婆ゴーヤやな。ということで、そういう名前になった。まぁ美味しかったのでよしとする。 見ればわかる[…]
三島 由紀夫 『天人五衰』 (『豊饒の海』 第四巻)

三島 由紀夫 『天人五衰』 (『豊饒の海』 第四巻)

ISBN:4101050244 三島由紀夫『豊穣の海 第4巻』の『天人五衰』を読了。今度は本自体が薄いせいもあり、あっという間に読み終わった。 『豊穣の海』最後のこの巻は80才となった本多が、松枝清顕の3人目の転生(だと思われる)青年を見つけるところから物語が始まる。そして本多が自分自身で悪だと思う自分の自意識と全く同じものを持つ、人並み外れて賢く、虚無感と諦念を含んだ悪意で世界を眺める透が中心と[…]
PAGE TOP