日記/雑記/妄談 11 11月 2009 パンクも一日二回ではびっくりでござる / 雨に走れば / 自転車に乗ろう 昨日は夕方から雨らしいということを聞いていたので雨用自転車で出勤した。 以前から雨用自転車のタイヤのサイド部分がほつれて来ていて「そろそろタイヤ買い替えやなぁ」と思っていたのだが、出勤前に見たらほつれる程度だったものがすでに少し裂けており、ほとんど中のチューブが見えるくらいになっていた。 「これはやばいなぁ」と思いながらも、まぁ一日くらい大丈夫やろうと高をくくってその雨用マウンテンに乗っていったら[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 10 11月 2009 サウンド・オブ・ネコ / ニャーの歌 先日「猿の惑星」の猿をネコに入れ替えて「ネコの惑星ニャー」とでもすれば和み系映画になるということを書いたが、その「ネコの惑星ニャー」の話をしていて、「サウンド・オブ・ネコ」という映画はどうだろうということになった。 ストーリーは、拾われてきたネコが厳格な父の元で殺伐としていた家庭を和ませるも、忍び寄るナチスの影に家族はスイスへの亡命を決意する。 入念な計画の後、逃亡するために家を出た瞬間に家族はナ[…] 続きを読む
本 8 11月 2009 笠原嘉 『青年期―精神病理学から』 / 青年期は罠だらけ / 若者よりもオッサンオバハンが良い ISBN:4121004639 先日当ブログにコメントをいただいたhappyflightboyさんが若いころに読まれたらしい、笠原嘉『青年期―精神病理学から』が面白そうだったので読んでみた。 タイトルのとおり「青年期」と呼ばれる時代に特有の青年に特有な心の動きを精神病理学の立場から見て陥りがちな罠や疾病状態を示しつつ「青年期」を分析し概観する本で、「内なる対人恐怖」「我が身体との出会い」「現代のオ[…] 続きを読む
画像 7 11月 2009 スコーピオンを買った / 一人武装グループ / 走ってゆくどこまでも 興味の無い人にはとことん「知らんがな」な話で恐縮であるが、マルゼンのガスブローバック、「VZ61スコーピオン」を衝動買いした。 実銃はチェコスロバキアのČZ社による9mmパラよりも小さい.32ACP弾を使うクローズド・ボルトのシンプル・ブローバック方式のマシン・ピストルであり、このマルゼンのガスガンはガス圧でのシンプルブローバックに近いクローズドボルト方式といえるだろう。 初めてガスブローバックの[…] 続きを読む
本 6 11月 2009 酒井保 『自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか』 / 治療者と教育者 / 自閉症症から「人」を見る ISBN-10: 4569617077 先日このブログに書いた笠原嘉『精神病』の感想にキノコ先生がコメントを下さって、笠原嘉『精神病』がおもしろいならこの本も読んでみるがよい。とおっしゃるので「喜んで!」と読んでみた。 2001年出版とちょっと古めの本であるけど、長年自閉症の子どもたちと治療者としての立場でかかわって来た著者による、サブタイトルである「心は本当に閉ざされているのか」という問いに「自[…] 続きを読む
本 5 11月 2009 木村敏 『異常の構造』 / 医学系というよりは哲学系 /博士の異常への愛情 ISBN-10: 4061157310 精神医学の本で、笠原嘉、中井久夫とくれば木村敏ということらしく、木村敏の中でなかなかに有名で面白いと評判の『異常の構造』を読んだ。1973年出版とかなり古い本である。 一応この人も笠原嘉、中井久夫同様に精神医学にかかわる人であるけど、読んでいてなんだか哲学書を読んでいるような感触であった。 私の勉強不足であるのだが、この木村敏という人は精神医学者であるけど、[…] 続きを読む
本 4 11月 2009 高野文子『黄色い本 ―ジャック・チボーという名の友人』 ISBN-10: 4063344886 黄色好きの私だから、ということでもないが、『棒がいっぽん』 『絶対安全剃刀』 に続いて高野文子の『黄色い本』の感想をば。 『棒がいっぽん』 から8年後の2002年に発売された彼女の本の中では最も新しいもので、2003年に第7回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞しているらしい。 読む前に、何でも「読書体験を漫画化している」ということを聞いていて、いまいち意味が理解[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 3 11月 2009 ロフトでスポイトを買いそうになり、そして睨まれて「ぷぃっ!」とされる ロフトに行くたびに「スポイト」を買いそうになるのは一体なぜだろう? 特に使う予定も無い、もしあれば何かの役に立つかもしれない、あっても邪魔になるわけでもない、限りなく手ごろな値段の、何処にでも売っているわけではない、それがスポイト。 目的を持たない「物欲のイデア」が純粋な形で結実した結果、私の中で「スポイトを求める」として現実化するのだろう。 ロフトでとても太った女性がレジに並んでいて、見るとも無[…] 続きを読む
本 2 11月 2009 高野文子『絶対安全剃刀』 / 「ふとん」はこの世で最も美しいものの一つ、だと思う ISBN-10: 4592760166 最近、精神病だの自殺直前日記だのひきこもりだのとやたらとヘビーな内容のエントリが続いたので、ちょっとライトに、でも限りなく美しい漫画の紹介である。 先日、高野文子の『棒がいっぽん』 を読んで衝撃を受け、彼女の書いた単行本を全部買ったと書いた。 とは言っても高野文子という人はキャリアのわりに寡作で全部で6冊しかないので集めやすくはあるのだが、その中のこの『絶対[…] 続きを読む
本 1 11月 2009 山田花子『自殺直前日記 完全版』 / 自殺企図への抑止力 ISBN-10:4872334191 ネットを見ているとひきこもり系の人々がこぞって我が事のように語り、コアな人気と共感でもって語られることの多い、山田花子の『自殺直前日記 完全版』を読んだ。 24歳の若さで自殺して死んでしまったマイナー漫画家の山田花子の自殺する前日までの日記やメモをその父親が出版したのが1996年で、その後1998年に出版された「完全版」では新たに発見された日記と、読者からの手[…] 続きを読む