映画:「エレファント」 / 日常の延長としての惨劇 / 非社会派で非ワイドショーな真実では無い事実 映画

映画:「エレファント」 / 日常の延長としての惨劇 / 非社会派で非ワイドショーな真実では無い事実

ASIN: B0002XG8KQ 先日ガス・ヴァン・サントの「ジェリー」 を見たけど、その次の年に公開された同監督の「エレファント」 (2003/米)を見た。 タイトルのエレファントは"Elephant in the room"なる慣用句や「群盲象を評す」なることわざを意識しているのだろう。 「コロンバイン高校銃乱射事件」をテーマにしたこの映画は、その事件の日の日常を事件に係わり合いになった加害者[…]
手篭めと試斬のインフレでござる。の巻 日記/雑記/妄談

手篭めと試斬のインフレでござる。の巻

ISBN-10: 4091922422 先日から『カムイ伝』を読んでいて、あと5巻と6巻のみ見つけて読めば全巻読破とういことで古本屋を巡っていたのだが、不意に全12巻の『カムイ外伝』が2巻から12巻まで売っているのを発見してしまった。 「むむ…これを買うと収拾つかなくなるやん…しかも一巻無いし…」と迷う事0.5秒であっさり購入決定!買い叩いて帰ってきた。 という事で2巻から読み出したのだが、いきな[…]
映画:「ジェリー」 / 怖い自然だだっ広い系 / 陸の大海オーシャンズ2 映画

映画:「ジェリー」 / 怖い自然だだっ広い系 / 陸の大海オーシャンズ2

ASIN:B0007N3750 ガス・ヴァン・サント監督の「ジェリー」 (2002/米) を観た。 予備知識全く無しで観たのだが、何とも不思議な映画だった。というかさっぱり意味がわからなかった。 二人はお互いを「ジェリー」と呼びあい、否定的な状況とか何物かを「ジェリー」とか「ジェリった」などど呼ぶのやけど、結局タイトルの意味はさっぱりわからん。 冒頭にハイウェイを車で走っていたケイシー・アフレック[…]
「一人ケルン・コンサート」でなく「延々とカデンツァ」 日記/雑記/妄談

「一人ケルン・コンサート」でなく「延々とカデンツァ」

前日に寝すぎたせいで体中がギシギシする。仕事から帰って久しぶりにピアノの前に座り、無間地獄の如きバイエルの練習曲を練習する。 よくよくこの練習曲集は退屈だと言う話を聞く。しかし、私にとってはちゃんと譜が読めずに指が動かない自分自身にこそ退屈を感じる。 私にとって、大抵の問題は、相手が問題であったと言うよりも自分に問題があったと言う事が往々にして多いのだ。 今日はそのバイエルを程ほどにして、延々と思[…]
パラドックスのパラドックス 日記/雑記/妄談

パラドックスのパラドックス

仕事から帰ってひたすら寝た。 何通かのメールを送り、何通かのメールを受け取り、電気もつけたまま、コンピューターの電源も入れたまま、布団にもぐりこんで、今年村上春樹の代わりにノーベル文学賞を取った小説家の本を読む。 現代文明の中で生きる事に疑問を持った男が、インディオ達との生活で新しくて古い価値を知る話だったような気がする。 布団の中で本を読んでいたつもりが気付いたら寝ていた。 正確に言えば気付いた[…]
「こやつ、やりおるわ」 日記/雑記/妄談

「こやつ、やりおるわ」

最近ずっと『カムイ伝』を読んでいて、その中の登場人物の一人の台詞「こやつ、やりおるわ」というのが妙に気に入っている。 これは自分の方が上手だという含みを持たせながら、善戦する相手に余裕たっぷりに言う台詞なのであるが、これを事あるごとに頭の中で呟いている。 例えば、帰宅中の坂道の上りで私の自転車を電動自転車で追い抜いて行くおばちゃんに対して「こやつ、やりおるわ」、ご飯を食べていて中々つまめずにつるっ[…]
みかんVS土偶 日記/雑記/妄談

みかんVS土偶

職場であまり熟れていなくてやたらと皮の硬いみかんを頂いた。 食べようと皮を剥こうとするも、先日爪を切った時にやたらと深爪にしていたので爪が立たず中々皮が剥けない。 うーみかんみかんみかん。と、みかん相手に必死の私、何とか手をベタベタにしながら半分ほど剥いたけどこれ以上は無理と言う事で、露出した実の部分に「えいやっ」と噛り付いたら、皮の部分が唇と歯茎にがりっとあたって痛いのなんの。 なんぼ皮硬いねん[…]
スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 / 愛ゆえにダース・ベイダー / 現代の神話として 映画

スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐 / 愛ゆえにダース・ベイダー / 現代の神話として

ASIN: B0000AIRN3 いよいよスターウォーズシリーズの最後の物語、クローン戦争末期、ジェダイ騎士団と共和国の消滅、それに伴う銀河帝国とダース・ベーダーの誕生、物語としてはエピソード4へと繋がる、2005年公開の「エピソード3/シスの復讐」を観た。 前作でどす黒い感情を見せてくれたアナキン君であるけど、そのどす黒さはますますアップ、能力と才能を持つ青年にありがちな、勘違い傲慢の道をまっし[…]
スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 / 着せ替えアミダラ / 私抜いたらスゴいんです 映画

スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃 / 着せ替えアミダラ / 私抜いたらスゴいんです

ASIN: B000066I57 なんか最近スターウォーズの話でエントリを埋めているような気がするけど、気にせず… 大きくなったアナキン・スカイウォーカーの青年時代とクローン戦争勃発までの物語を描いた2002年公開の「エピソード2/クローンの攻撃」を見た。 「シャレード」のオードリー・ヘプバーンのごとく、ひたすらナタリー・ポートマン演じるパドメ・アミダラの着せ替えをこれでもかと見せられる。これって[…]
スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス / ネタバレありき 映画

スター・ウォーズ エピソードI ファントム・メナス / ネタバレありき

ASIN: B00005NNBV スターウォーズエピソード4から6の旧三部作を観たので、ダース・ベーダーがなぜ「ダース・ベーダー」となったのかが語られるという、エピソード1から3の新三部作を観た。 ということで、まず旧三部作から16年振りの1999年に公開された「エピソード1/ファントム・メナス」を。 タイトルの「Phantom Menace」は「見えざる脅威」やけども、その脅威とは後の銀河皇帝ダ[…]
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