映画:「インソムニア」/ネロ少年VSシャア/テレビでええやん

amazon ASIN-B00006IZRE先日ロビン・ウィリアムズが気持ち悪いおっちゃんを演じていると言う「ストーカー」を観て、ただの可愛そうなおっちゃんで全然気持ち悪く無いやん。ということで、観たいと思っていた、彼が猟奇殺人事件の犯人役と言う初めての悪役を演じたらしいクリストファー・ノーランの「インソムニア」(2002/米)を前日の土曜日に観た。
白夜の続くアラスカで少女に対する猟奇殺人が起こり、ロスから飛ばされてきた二人の刑事が事件にあたる。一人が犯人の追跡激の最中に命を落としたことで一人になった刑事は慣れない白夜と色々な気がかりによって引き起こされる寝不足と混乱の中犯人を追う。
と言う感じのストーリである。タイトルの「インソムニア」はその「寝不足」と言う意味らしい。
少女に対する猟奇殺人ということで、「どう見ても良い人顔やのに、実は裏ではありえんぐらいにエログロでぶっ飛んでる」って感じのロビン・ウィリアムズのエグい演技を非常に期待していたのやけど、やっぱりちょっと感情移入の出来る良い人っぽい所のある犯人やった…
確信的に殺したのではなく、ものの弾みと言うところがもう救いがたく変態度低しである。やるならとことんまでやれよーロビン・ウィリアムズさんよーと思った。


しかしながら、その犯人を追うアル・パチーノがとても良い感じやった。まぁ主役は彼やしね。
最初観る前から「あんまり面白い映画ではないですよー」と言われていたわりにはとても熱中して見られた。
この映画で「おおっ!」と思った一番の見所はロビン・ウィリアムズがアル・パチーノをボコボコにするシーンである。中々シチュエーション的に面白い感じではなかろうか?
アニメで言えば愛犬パトラッシュに跨ったネロ少年がゲルググに乗ったシャアを一方的に攻撃するようなもんであろう。
映画全体として、確かに面白いけど、別にアル・パチーノとロビン・ウィリアムズである必要も無かろうし、映画でなく二時間ドラマでええやんといった「テレビでええやん映画」であるとも思った。
決して面白くないわけじゃないねんけどね…
とは言っても、ドキュメンタリーと刑事ものはよっぽどうまい事作らないと「テレビでええやん映画」になってしまうような気もするなと思った。

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