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2009年2月3日

映画:「ハックル」 / ハンガリー農村的幻想

「ハックル」(2002/ハンガリー)なる映画を観た。ハンガリーの映画で、もともとは監督が映画学校の卒業制作として作ったものが評判を呼び、そこらじゅうの映画賞を受賞しながら有名になって行き、やがては日本でも単館系公開されたと言う感じであるらしい。
本国はもとよりアメリカでも批評家筋にとても評判が良い映画であるようである。
レンタル屋さんで借りて来たのやけど、日本のアマゾンに無かったので海外のアマゾンにリンクしておく。
もともと台詞なし映画なので映画自体に海外版と日本版の違いなんか無いだろう。
動物や人間を同列に扱ってそれぞれの視点から農村の風景を描いているようなのだが、農村の人間と動植物を描いたドキュメンタリーのように始まり、いつの間にかサスペンスな要素が混ざっていたりと、とても不思議な映画である。


食物連鎖だけでなく、利用するされるの関係で複雑につながっている動植物から人間から機械へと順々に滑らかに視点が移ってゆく映像は、感覚的にはワンカットに見えてとても新鮮で、非常に不思議で変わった映画であった。
この作りはロマノフ王朝の栄枯盛衰をエミルタージュ美術館を舞台に描いた、前代未聞の90分ワンカットのアレクサンドル・ソクーロフの「エルミタージュ幻想」(2002/露=日=独)とどこか似ているような気がした。
ちなみに「ハックル」とはハンガリー語のしゃっくりの擬音語であるらしく、映画の冒頭で登場するしゃっくりの止まらなくなったお年寄りをさしているようである。
しかし、自然の中での生物間の関係ってのは、すべからく利用するされるや殺す殺されるの関係でかなりシビアやなぁ。と今更ながらに思った。

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