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2007年11月11日

ジャン=ジャック・アノー 「薔薇の名前」(1986/独 仏 伊)

この間本で読んでとても面白かった『薔薇の名前』をDVDで観た。
大抵の映画は原作よりもイマイチやけど、これは原作とはまた違った面白さがあって良かった。修道院長だけがちょっとマッチョすぎるような気がしたけど、ウィリアムもアドソも他の修道士たちも結構イメージどおりやった。
映画自体はウィリアムの博学ぶりが少なめで、ミステリの要素にオッカムの剃刀的な切れ味は余り無く、例の少女の運命が全く違っていたけど、それはそれでもとても面白かった。
昨日観たポネットで「タリタ・クム」を死者をよみがえらせる言葉として使っていたけど、これはキリストの言ったアラム語の「少女よ起きなさい」という意味を持つ言葉であるのは有名な話であろう。
言葉が力を持つのだとしたら、言葉自体が力を持つのではなく、言葉に含まれる意味が力を持つのである。
そして意味を正しく伝えるためには、正確な言葉が必要になるし、正確な言葉を選ぶためにはちゃんとした感性と思考が必要になるだろう。
「過ぎにし薔薇はただ名前のみ、虚しきその名が今に残れり」

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