本を読む事 / ユリシーズを読み始めた。
2009年8月29日
この夏は遊び呆けていてまったく本を読んでいなかったのだが、最近再び本読み期間に突入。読みに読みまくっている。
最近思うのだが、本を読むってのは自分の中にある何ものかが言語化されているのを発見し、確認する作業なのではないだろうか?
本でいろいろなものに触れるということは、本の中から何かしらを吸収的に得るというよりも、自己を再認識する作業なのではないかと。
ある種の本が、何度読んでも読むたびに新しい発見と学びがあるというのは、つまるところ読むたびに更新された自己が反映されているということなのではないか。私が定期的に『カラ兄』を読んでいる意義はまさにその部分にあるように思う。
で、最近はジェイムズ・ジョイスの『ユリシーズ』を読み始めた。これこそ原文で読まないと意味のなさそうな本やけど、気にせず翻訳で。
同じくジョイスの『フィネガンズ・ウェイク 』を訳して日本翻訳文化賞を受賞した柳瀬尚紀訳のもの をとりあえず6章まで読んだのだが、18章あるうちの12章以外の7から18章がまだ刊行されていない事に気付いた。7章からはどうしたものか、とりあえず別の訳のものを読むかな…
とはいっても、日本語で読むならもうどれでも同じような気がする。
とりあえず、出版されているものとしては、「集英社文庫ヘリテージシリーズ」のこいつ しかないのかな。