日記/雑記/妄談 1 9月 2007 洗/油/茄子/苦瓜 早起きして自転車を洗う。 チェーンを外してペットボトルに投入して灯油とシェイクして浸け込んでおき、スプロケット、ディレイラー、クランク、ブレーキについた黒い油汚れを灯油を使って大きなペンキ用の刷毛でガシガシと落とす。 油汚れが完全に落ちて部品がピカピカになったら、バケツで泡立てた家庭用洗剤を使って車体を丸ごと洗い、水で洗剤を流して、乾いたら駆動部にオイルを注す。 灯油から引き上げたチェーンにディグ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 30 8月 2007 到達点である開始点は到達点を探す 当初は目標点に見えたはずの何かの区切りとか到達地点が、そこまで来てみるとまた別の何かへのスタート地点だったと言うことは良くある。 良くある、と言ったものの思い起こせば今までそんなことしかなかったような気もする。何らかの到達点はすべからく何らかの開始点でもあった。目標に達した時点で何かが終わった事なんか何一つとして無かったのではないか。 おそらく、人生だとか時の流れだとか人間一般に関わる殆どの事がそ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 29 8月 2007 黄色い店 自転車に乗っていてたまたま見つけた雑貨屋に入ると黄色いものばかり売っている店で、喜び勇んで物色しているうちに「これなんかええんちやう?」とお勧めされたのが真黄色の「がま口」だった。 物欲が最高に刺激されながらも、値段が2500円で「ちょっと微妙やなー」と思いながら、レジまで行ったり来たりしてひたすら悩む。 という夢を見た。というより夢自体を見たのが久しぶりだ。 この日も妙に疲れ果てていて、11時前[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 27 8月 2007 量と質 睡眠を削って自由になる時間の量を増やすか、睡眠をちゃんととって自由な時間の質を向上させるかのジレンマは誰にとっても永遠のテーマやろう。 一般的にはよく寝てしっかり脳を休めて質のいい仕事なり時間を過ごすほうが良いように言われるけど、絶対的な時間が足りずゼロの時間の質を向上させることは不可能なので、結局大体みんな睡眠時間を削って量を増やすということになる。 最近寝るのがやたらと遅い日が続いて寝不足気味[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 26 8月 2007 夏の終わりの、遠すぎる あまりに暑くて目が覚めると太陽は既に南中して昼も大分過ぎていた。 暑さで起きるという目覚めの悪さと、起きた時間の遅さでちょっと嫌な気分になりつつも、部屋の中の異様な暑さにもかかわらず、なぜか夏の終わりのような雰囲気が漂っており、不思議といえば不思議、微妙といえば微妙、ついでに言えば苦行のようでもある。 夕方から自転車に乗って出かけたのだが、それが無ければ本当に苦行のような日曜日だったに違いない。 […] 続きを読む
日記/雑記/妄談 25 8月 2007 「ナバロンの要塞」(1961/米)/久しぶりの「寒い」 ASIN:B000BVVFIO 「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」ということで『ナバロンの要塞』を観た。 難攻不落の要塞に海に向けて設置された大砲2門を、味方の駆逐艦が通過する前に破壊するという任務に、それぞれ得意技術を持つ6人の精鋭が挑む話である。古典的な快作やけど、昔の映画の癖に敵やろうが寝返った味方やろうが情け容赦なく殺すのがちょっとびっくり。どこかのサイトでも言っていたように、人[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 8月 2007 洗足木曜日 光文社古典新訳文庫の『カラマーゾフの兄弟』が古典文学では異例のベストセラーになったと言う事でなんだかとても嬉しい。なんとなく世の中捨てたものじゃないと思う。 『カラ兄』は土偶を構成するもののひとつであるだけに、自分が世界に受け入れられたような気までしてくるのが不思議である。 古典を新しく訳しなおして世に出し、新しい流れをこの世界に引き込んだ光文社の企画はとても素晴らしい。商業的にも成功したようで本[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 20 8月 2007 プチ離人 休みの間は某補完計画のようにふやけて溶けきったような、自分と外の境界線が殆どないが如き、自分自身を解放しきった暮らしぶりであっただけに、長い休みの後に仕事をすると自分自身が自分自身で無いような、異物に囲まれたような、変な違和感を感じる。 違和感といいながらも、それは「自分自身が自分自身で無いと感じる自分こそが自分である」という逆説的なやり方で、自分が外部と独立した存在であることを感じさせてくれるわ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 19 8月 2007 マナ、蛇口、足の裏 足を火傷してしばらくまともに歩けずおり、ようやくにして治りかけてきて、ちゃんと歩けるということはありがたいことやなーとしみじみ思う。 いつも日常的に食べ慣れている物でも別の人が食べればマナの如きありがたき物となりえることを思いつつ、水道が故障すれば蛇口を捻れば水が出ることが奇跡であることを、そして足の裏の皮が厚く丈夫であるのがどれだけありがたいのかを理解する。 われわれはありがたい事に囲まれつつも[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 18 8月 2007 「非日常」を送る火 一昨日久しぶりちゃんと五山の送り火を見た。五山と言っても「大」と「舟形」の二山だけやけど。 「大文字」は遠目ながらもくっきり見えたけど、「舟形」に関しては殆ど麓から見たので全体像が見えず「壮大な山火事」のごとき趣であった。 「送り火」はお盆と言う事で現世に里帰りしていた「ご先祖の霊」をお盆終了に伴って「あの世」に送り返すというコンセプトやけど、テレビで山折哲雄が京都盆地の地図に五山の絵を描いて、京[…] 続きを読む