「ナバロンの要塞」(1961/米)/久しぶりの「寒い」
2007年8月25日
「有名やけど見ていない昔の映画を見よう企画」ということで『ナバロンの要塞』を観た。
難攻不落の要塞に海に向けて設置された大砲2門を、味方の駆逐艦が通過する前に破壊するという任務に、それぞれ得意技術を持つ6人の精鋭が挑む話である。古典的な快作やけど、昔の映画の癖に敵やろうが寝返った味方やろうが情け容赦なく殺すのがちょっとびっくり。どこかのサイトでも言っていたように、人を殺そうが大砲を要塞ごと爆破しようが、「はいはい、死ね死ね」「はいはいナバロンナバロン」「はいはい大砲大砲」と特に嬉しくも無いようなサラリーマンの悲哀が滲み出た映画だった。微妙にアドルフ・アイヒマンを思い出した…
夕方から琵琶湖で泳ぐ。日が暮れた後に水に浸かるとなんとも気持ちいい。昼の暑さが嘘のようである。
水はぬるいけど、濡れた体で外に出ると震えるくらいに寒かったので、水から上がってガタガタ震えながら「寒い…」と呟きながら火をおこす。
「寒い」と思ったのも「寒い」という単語を使ったのも久しぶりなような気がする、体中が焚き火の煙で焦げ臭くなった土曜日であった。