日記/雑記/妄談 9 1月 2007 ドン・土偶・アナクロ男爵 今日の午前中「久しぶりに靴を履いたので足が痛い。」などと未開人の水棲人の野蛮人のような戯言を呟き続けて、昨日までの引きこもりっぷりを見事に証明して見せた土偶であるが、今日は壊れた穿孔機2台と穴あけパンチ1台をルービンシュタインのトレモロのごとき優雅な手さばきで修理し、レミングのように打ち寄せる若人にドリルの使い方をひたすら説明し、時にはドリル講座を開催して「穴あけおじさん」と化していた。 口から先[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 6 1月 2007 肉体の軽蔑者の軽蔑者 『ニューロマンサー』を読み終わり、『新訳 ドン・キホーテ 後編』に取り掛かる。 サイバネティクス技術とサイバースペースが取り巻く世界から、異端審問とムスリム弾圧の風が吹き荒れる近世スペインのギャップに違和感を覚える。 サイバネティクとサイバースペースを世界の前提にした『ニューロマンサー』が「サイバーパンク」なら、物語の中だけの話だといわれる高邁な騎士道精神なる理想を推して立てて体現しようとする遍歴[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 4 1月 2007 内ガンダーラにジャック・イン 「お天気メールを見るたびに土偶さんを思い出してます。」と年賀状に書いてあり激しく胸キュンだ。「また遊びに連れてってください。」と書いている人が数人いるも、どちらかというと俺のほうが遊びに連れて行って貰っているのだが…と思う。 つくづく去年は内に籠るような自己完結型の自分勝手な生き方をしていたなと反省すると同時に、何でこんな俺にみんな親切にしてくれるのだろうと不思議に思うよりも有難く思う。 来年のこ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 2 1月 2007 21世紀もブリアレーオだらけ 今日も引き続き『新訳 ドン・キホーテ』の世界に浸る。 浄瑠璃、長唄などの邦楽をラジオで聞きながら読んでいたのだが、妙に勘違い騎士道物語の世界にしっくりきた。 前編の序盤にも関わらずどんどん酷くなるドン・キホーテ・デ・ラマンチャの扱いに同情する。 思ったよりエグくて痛々しい物語やなこれは… もはや比喩として使われるのでさえ古臭い『ドン・キホーテ』なんかをこの時代に読む意味がはたしてあるのか? それこ[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 1 1月 2007 元旦企画「ミニプチミクロボイジャー計画」 12月31日のエントリに書いたような事を繰り返して書くのも何やけど… 新年のお慶びを謹んで申し上げます。 2007年も土偶StaticRouteと土偶をなにとぞよろしくお願い申し上げます。m(__)m いきなり日付詐称エントリから始まる元旦である。 朝から『新訳 ドン・キホーテ』を読み始める。 騎士道物語の読み過ぎで頭がおかしくなり、自分が騎士だと思い込んで現実の全てを騎士道で置き換えてバカな事ば[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 31 12月 2006 An die Freude 今日、このエントリで丸一年間毎日休むことなくこのブログに投稿したことになる。 日付詐称や本の感想やコンピューター関係の記事での「埋めエントリ」こそあれ、開設当初に目指していた1日1エントリは達成した。 書くことがある日も無い日も、ノリノリの日もとてもそんな気分じゃない日も、ネタを熟成させる間も無く思いつくまま感じるままを、入力された情報を脳で処理せず脊髄で突き返したように投下したので、このブログが[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 29 12月 2006 アントな気分 一昨日、昨日と『レダ』と言う名の「重い重いSF風ライトノベル」の世界にどっぷりつかっていたが、今日からはベルナール・ウェルベルの『蟻』シリーズを読み始め、「蟻」の世界にどっぷり浸かる。 かろうじで「留守番」という接点でのみ外界とつながり、ひたすら蟻の世界に没頭する。この本は面白すぎる。 一日で割り当てる事が可能な時間の全てを本を読むのに使い、頭の中は蟻に埋め尽くされる。 本、本、ひたすら本。薬物や[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 27 12月 2006 土偶ラメンタービレ 年末年始に大量に有給を取ったお陰で今日から正月休みに突入。 銀行を回り、今年最後の図書館でリミット一杯まで本を借り、そこらじゅうを駆け巡って雑用を片付ける。中綿入りのコートを着て自転車で走り回ったお陰で汗までかいた。 用事は全て済ませて引きこもり準備完了。これで年明けの仕事始めまで外に出る必要は無い。 ASIN:B00005L9G9 夕食後に「グラン・ブルー」を観る。 ジャックの言葉「海底は辛い。[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 25 12月 2006 意味テロリズム 「ガルシア・マルケス」をwebで検索すると一番最初に鞄のブランドが出てきて、「世の中そんな事になってんのかー」と最近驚いたのだが、同じような事を感じている人はやはりいるようで、しかもそれが土偶がいつも巡回しているお気に入りの日記サイトの某レディーだという事で妙に嬉しい。 土偶に限らずその某レディーを含めそこそこの本好きにとってガルシア・マルケスといえばノーベル賞作家のガブリエルで、『百年の孤独』の[…] 続きを読む
日記/雑記/妄談 23 12月 2006 同情するなら… 某ニーチェさんの描く某ツァラトストラさんの言うところによれば、神は人間への同情のために死んだと言う事になっているらしい。 それの指すところの意味なり是非なりは兎も角として、少なくとも「同情は神をも殺す破壊力を持つと考えられる」と捉える事も可能であるに違いない。 往々にして、最後の手段として「同情」に訴えかけようとする輩は多いし、自らの「同情」が主な動機として端を発した行為が上手くいったためしなど殆[…] 続きを読む